買ってはいけない!レバ刺し
レバ刺しは本当に美味しい料理ですよね。
そのぷりぷりとした独特の食感は、特に新鮮なものを食べると、くさみが全くなく、甘みさえも感じられます。
実は私もレバ刺しが大好きです。
しかし、そんな美味しい「レバ刺し」でも、実は危険な食べ物であることを忘れてはいけません。
この記事を読むことで、以下の重要な情報を得ることができます。
・レバーの危険性について理解できる
・レバーからの感染を防ぐための対策がわかる
それでは、ぜひ最後までお付き合いください。
レバーの栄養とその危険性について
レバ刺しとは、一般的にレバー(肝臓)を生の状態で刺身として食べる料理のことを指します。
レバーには肉だけでなく、魚のレバーも使われることがあります。
通常、「レバ刺し」と言えば、主に「牛肉」のレバーが用いられることが多いです。
レバーは焼くと独特の臭みが強くなり、食感もパサパサしてしまうため、苦手とする人が多いのですが、新鮮な生のレバーは臭みがなく、むしろ甘みを感じることができ、非常に魅力的な食材です。また、レバーは鉄分が豊富な食材としてもよく知られています。さらに、タンパク質もたっぷり含まれているため、低脂質ダイエットやトレーニングを行っている方々にも好まれる食材です。ビタミンやミネラルも多く含まれており、視力を保つためや皮膚の健康に重要なビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは体内で「β-カロテン」に変化し、高い抗酸化作用を持つとも言われています。
このように、栄養価が高く美味しいレバーですが、食べ過ぎには注意が必要です。というのも、プリン体が豊富に含まれているため、尿酸値が高い方は控えた方が良いのです。さらに、ビタミンAを過剰に摂取すると、腹痛や嘔吐、めまい、頭痛、関節痛といった中毒症状が現れる可能性があります。
このように、魅力的で栄養価の高いレバ刺しですが、現在では牛のレバーを生で食べることが法律で禁止されています。
その理由は何でしょうか?
牛のレバ刺しが禁止された背景には、2011年に富山県の焼肉店で発生した食中毒事件が大きな影響を与えています。この事件では、5名が死亡し、被害者は180名以上に及びました。ほとんどの人がユッケなどの生肉を食べていたことが確認されました。この事件を受けて、レバーの細菌検査が行われ、レバーの内部から腸管出血性大腸菌O111(O157)が検出されました。
この2011年の食中毒事件とその後の細菌検査の結果を受けて、2012年に牛の生レバーを食べることを禁止する「食品衛生法」が制定されたのです。
この法律は、レバ刺しを提供する飲食店を対象としたものですが、食べた人が法律によって罰せられることはありません。
それでも、レバ刺しを食べることには依然として高い危険性が伴います。レバ刺しを食べる行為は、「腸管出血性大腸菌(O157)」に感染するリスクを抱えているのです。
O157は、ほんのわずか2個でも病気を引き起こすほど危険な細菌です。この細菌に感染すると、約10〜15%の確率で溶血性尿毒症症候群を発症することがあります。この病気にかかると、血小板が壊れて出血が止まらなくなったり、血便が出たりすることがあります。
最悪の場合、脳にまで細菌が達して意識障害を引き起こすこともあり得ます。
さらに、牛肉だけでなく、豚肉のレバーにもO157が付着していることが分かっており、現在では豚のレバ刺しも禁止されています。
予防するためには
このように、レバ刺しに含まれるO157は非常に危険な細菌です。
では、どのようにしてこの危険を予防していくべきでしょうか?以下にいくつかのポイントを説明します。
・「清潔」を保つこと
食材を触った後は、必ず手を洗ってから次の調理工程に移る必要があります。
・「迅速」に調理すること
冷蔵庫から出した食材は、できるだけ早く調理するよう心がけましょう。
・「加熱・冷却」で中心までしっかり火を通し、余った食材は冷蔵庫に保存し、常温での放置を避けることが重要です。
食中毒は、菌やウイルスが付着した食材を食べることで感染するだけでなく、排泄物や調理器具からも二次感染する可能性があるため、注意が必要です。消毒用アルコールや石けん、次亜塩素酸ナトリウムなどを使って消毒し、食材の中心まで75℃で1分以上加熱することで、細菌を死滅させることができます。
万が一、食中毒になってしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか?
食中毒になると、下痢や嘔吐、発熱などの症状が現れます。下痢や嘔吐は、体が毒を排出しようとしている自然な反応ですので、自己判断で下痢止めを服用するのは避けるべきです。
まずは以下の対処を行いましょう。
・脱水症状を防ぐために、十分な水分を摂取する
・消化に良い食事を心がける
・横向きに寝かせて安静にする
これらの対処を行っても体調が戻らない場合は、病院にかかることが必要です。特に免疫力が低い子供や高齢者の場合は、早めの受診が重要です。
まとめ
私たちの生活に馴染み深いレバ刺しですが、実は非常に恐ろしい細菌を含んでいることを理解する必要があります。
現在では、法律によって食べることが禁止されているため、食べる機会は少ないかもしれませんが、生で食べることは避けることが賢明だと思います。
バーベキューや家庭での焼肉を楽しむ際には、特に注意が必要です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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