大手牛丼チェーンとして名高いすき家の牛丼は、そのボリューム感と美味しさで多くの人々に愛されています。
すき家では、ミニ、並盛、中盛、大盛、特盛、そしてメガの全6種類のサイズの牛丼が揃っており、様々なニーズに応えています。
今回は、その中でも特にサイズが大きい牛丼メガについて詳しく検証してみたいと思います。
特に、肉体労働に従事している方々にとっては、たっぷりとお腹を満たすためにメガサイズを注文する場面もよく見られることでしょう。
空腹時には、ボリューム満点の食事をたっぷりと楽しみたいという気持ち、筆者も非常に良く理解しています。
しかし、少し冷静に考えてみると、その選択には健康面での思わぬリスクが潜んでいることに気付くのです。
今回は、なぜすき家の牛丼メガを選ぶことが避けた方が良いのか、その理由について詳しく掘り下げていきます。
牛丼メガを選ぶべきでない理由とは？
まず初めに、牛丼メガを選ぶべきでない理由について詳しく見ていきましょう。
率直に申し上げますと、牛丼メガはカロリーをはじめとする栄養素の含有量が非常に高く、健康に良くない影響を及ぼす可能性があるのです。
それぞれの成分量を詳しく見てみると、明らかに1日の摂取基準に対して過剰な量が含まれていることがわかります。
そのため、牛丼メガをたった1杯食べるだけで、身体に大きな負担をかけることになります。
このような摂取が日々積み重なっていくと、将来的にさまざまな健康問題が引き起こされることが予想されます。
目先の空腹感を満たしたいという欲求に負けて、習慣的に牛丼メガを食べ続けるのは非常に危険な行為です。
将来の健康を考えるためにも、正しい知識を持ち、栄養が極端に偏った食品はできるだけ避けるように心掛けていきたいものです。
ここからは、牛丼メガの特に気になる問題点を一つずつ検証していきます。
カロリーが摂取目安の半分以上に達する
牛丼メガ1杯あたりのカロリーは1,458kcalに達します。
成人男性の1日のカロリー摂取基準は約2,500kcal、女性は約2,000kcalとされています。
これを考慮すると、牛丼メガ1杯を食べるだけで、実に1日のカロリーの半分以上を摂取してしまうことになります。
このカロリー摂取基準はあくまで平均的な目安であり、在宅勤務などで運動量が少ない方は、さらにその基準が低くなることもあります。
栄養バランスを考えると、野菜や果物など他の食品もできるだけ取り入れたくなりますよね。
その結果、やはり1杯だけでお腹がいっぱいになってしまう牛丼メガは避けるのが賢明でしょう。
脂質が1日の推奨量を超えている
牛丼メガ1杯には、含まれる脂質が71.0gです。
1日の脂質の摂取量は、理想的には大体40～60g程度が望ましいとされていますので、この基準に照らし合わせると、牛丼メガ1杯で1日の限度量を超えてしまうことが明らかです。
脂質の過剰摂取によって生じる影響には、肥満や脂質代謝異常、動脈硬化などがあり、さらに糖尿病のリスクも増加します。
また、血液中のコレステロールが増加することにより、循環器疾患の危険性も高まるのです。
三大栄養素の一つである脂質は、人体にとって必要不可欠な要素ですが、現代の食生活では過剰摂取に陥りがちです。
多様な種類の脂質を意識的に摂取することが重要ですので、あまりにも極端な量を含む牛丼メガは控えるべきです。
塩分が過剰である
牛丼メガ1杯の食塩相当量は5.9gとなっています。
日本人は塩分の摂取過多であるとWHO（世界保健機関）からも指摘されており、1日6g未満に抑えることが推奨されています。
このことを考えると、牛丼メガの塩分は明らかに過剰であり、日常的に何度も食べるのは非常に不安が残ります。
塩分の過剰摂取は、高血圧を引き起こすことが広く知られており、
それによって引き起こされる病気には、主に脳卒中や心臓病が含まれます。
特に脳卒中は、長年にわたり日本人の死因の第1位とされてきました。
救急医療の進歩により最近では死亡者数は減少傾向にありますが、依然として患者数自体は多いのが実情です。
塩分の摂りすぎには十分な注意を払い、日本人の国民病とも呼ばれる脳疾患を防ぐよう努めましょう。
牛丼メガはどのサイズまでが許容されるのか？
では、すき家の牛丼の中で、1日に食べて良いサイズはどのくらいなのでしょうか？
筆者の見解として、最大でも中盛サイズ1杯に抑えておくべきだと考えています。
メガサイズ以下の各サイズに含まれる成分は、以下の通りです。
| カロリー（kcal） | 脂質（g） | 塩分（g） | |
| ミニ | 496 | 17.2 | 1.8 |
| 並盛 | 733 | 25.0 | 2.5 |
| 中盛 | 798 | 35.7 | 3.0 |
| 大盛 | 966 | 32.5 | 3.3 |
| 特盛 | 1,176 | 49.0 | 4.4 |
このように、すき家の牛丼は全体的にメガサイズ以外でも栄養過多になりがちです。
1日3食バランス良く食べることを考慮すると、中盛サイズにとどめておくのが安全な選択と言えるでしょう。
もちろん、さらに小さなサイズを選ぶことが理想的ではありますが、中盛サイズであればまだ他の食品で不足する栄養を補う余裕もあるかもしれません。
大きなサイズでガッツリ食べたいという気持ちを抑え、身体に無理のない範囲で牛丼を楽しむことが重要です。
まとめ：すき家の牛丼は最大でも中盛1杯が理想的
ここまで、すき家の牛丼メガを選ぶべきでない理由についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか？
前述した通り、牛丼メガはカロリーなどの栄養素が非常に多く、過剰摂取になることは避けられないと言えます。
栄養バランスも偏っており、健康に配慮された食品とはとても言えません。
身体にかかる負担も大きく、日常的に食べることは危険だと考えられます。
仕事を一生懸命に頑張った後に、ご褒美として大きなサイズの牛丼を一気に食べたくなる気持ちは非常によくわかります。
しかし、その気持ちを少し抑えて、冷静に考えることが大切です。
自分の健康を守るためにも、すき家の牛丼はせめて中盛1杯程度にとどめておくことが望ましいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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