冬が訪れ、空気が乾燥してくる季節になると、手放せないアイテムとして多くの人が愛用するのがリップクリームです。
しかし、もしかすると1年中、頻繁にリップクリームを塗っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それは、リップクリーム依存症の可能性があるかもしれません。
唇の保湿に欠かせないリップクリームですが、選ぶ際のポイントや使い方を誤ると、逆に唇の状態を悪化させる原因となることがあります。
結論から言いますと、
合成界面活性剤
防腐剤(パラベン)
酸化防止剤(BHT)
香料
着色料
これらの成分を含むリップクリームは購入を避けるべきです。
その理由は何でしょうか?
リップクリームとは?

リップクリームは、主にミツロウ、ワセリン、ラノリンといった油分に香料を加えることで製造されており、唇に薄い油膜を形成することで外部の刺激から唇を保護する役割を果たします。
なぜなら、唇は角質層が非常に薄く、外部からの刺激に対して非常に敏感だからです。
人間の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層から構成されており、さらに表皮は内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4層から成り立っています。
基底層で新しい細胞が作られ、表面に押し上げられて垢となり、はがれ落ちるというのが肌のターンオーバーのプロセスです。
このターンオーバーは、ほとんどの皮膚で約1ヶ月のサイクルで行われます。
しかし、唇の角質層は薄いため、なんと1週間ほどでターンオーバーが進むと言われています。
また、唇はその薄い角質層により、保水力が非常に低いという特徴も持っています。
他の皮膚は皮脂腺から分泌される脂質によって形成される皮脂膜で保護されていますが、唇には皮脂腺が存在しないため、皮脂膜がなく、さらに乾燥しやすい状況にあります。
このため、冬など空気が乾燥する季節には、特に影響を受けやすいのです。
リップクリームは3種類ある
リップクリームは3つのタイプに分類されます。
それぞれ、目的や効果が異なるため、選ぶ際には自分のニーズに合ったものを見つけることが重要です。
では、自分に最適なタイプはどれでしょうか?

医薬品
ひどい乾燥や亀裂、皮むけの治療を目的としたもので、唇の荒れを改善する成分が配合されています。
そのため、軟膏に近い使用感があります。
ひどく荒れて痛みを伴う場合には、このタイプのリップクリームを使用するのが良い場合もありますが、治療目的であるため長期間の使用は推奨されていません。
使用しても改善が見られない場合は必ず医師に相談しましょう。
医薬部外品
一般に「薬用」と呼ばれるタイプがこのカテゴリに該当します。
唇の荒れを予防するために設計されており、唇の荒れに効果的な成分が含まれています。
ただし、予防を目的としているため、唇が荒れる前に使用することが重要です。
化粧品
唇の荒れに効果的な成分は含まれていませんが、保湿成分が豊富に含まれています。
普段の生活で保湿目的で使うのに向いています。
色付きのものやUVカット機能を持つ製品など、多様なタイプがあり、唇を健康的に美しく見せるためにも使われます。
リップクリームの危険な成分
唇の保湿や荒れ予防に役立つリップクリームですが、コンビニやドラッグストアで手軽に購入できる安価なリップクリームには、以下のような有害な成分が含まれていることがあるのです。
合成界面活性剤
油分と水分を混ぜ合わせて固形化しているリップクリームには、合成界面活性剤が使用されていることがよくあります。
この合成界面活性剤は、油分と水分が混ざりやすくするための効果を持っており、洗剤などに広く使用されています。
さらに、保湿効果を謳う化粧品でも、成分を皮膚に浸透させるために合成界面活性剤が用いられることがあります。
このような化粧品は、即座にしっとり感を得ることができ、一見効果が高いように思えます。
しかし、実際には合成界面活性剤が皮膚の表面を破壊し、その結果として化粧品の成分が浸透しやすくなるため、肌はダメージを受けることになります。
リップクリームにおいても同じことが言え、合成界面活性剤が含まれていると、唇の表面が傷つけられてしまいます。
その上に油分や保湿成分を加えることで、唇が滑らかになったように感じられますが、長期的に使用することで唇が弱くなり、荒れやすくなることがあります。
唇を健康に保つために塗っているリップクリームが、逆に唇を弱めてしまうというのは本末転倒な状況です。
酸化防止剤(BHT)
酸化防止剤として使用されるBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)は、発がん性の疑いが指摘されている物質です。
防腐剤(パラベン)
パラベンは、皮膚炎や湿疹などのアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
さらに、発がん性のリスクも指摘されています。
香料
現在、食品や飲料、化粧品、入浴剤などに広く使用されている香料ですが、その成分が何であるかは不明なことが多いです。
そのため、安全性も疑問視されています。
着色料
赤225などのタール系色素は有毒性を持っています。
これらの添加物は製品の質感や保存性を向上させ、コストを抑えつつ製造されることが多いですが、体への影響が懸念される上、唇の炎症や乾燥を引き起こす原因となることもあります。
もともと荒れている唇に使用することで、さらに刺激となり、症状を悪化させるリスクもあるのです。
唇は皮膚が薄く、非常に繊細であるため、舐めたり食事をする際に、唇に塗布したものが体内に入る機会も多いです。
そのため、唇に使用するものの安全性には特に注意を払いたいところです。
まずは乾燥を防ごう

唇が乾燥する原因ですが、外気の湿度や周囲の環境だけでなく、以下のような要因も関与しています。
唇をなめること
口呼吸をすること
緊張しやすいこと
甘い物を取りすぎるなどの偏った食生活
ビタミンの不足
リップクリームの使い過ぎ
唇を舐めることは、表面の油分を取り去るだけでなく、唇についた水分が蒸発する際に元々存在していた水分まで奪ってしまうことになります。
また、口呼吸も唇の乾燥を引き起こす原因となります。
口呼吸をしていると、口腔内が乾燥し、その結果として唇も乾燥してしまいます。
最近ではマスクを着用することが増え、口呼吸が増加しているとの話もあります。
ぜひ、鼻呼吸を意識して実践してみてください。
風邪予防にも役立ちますよ。
緊張や偏った食生活、ビタミン不足も唇の乾燥を招く要因となります。
また、特に注意が必要なのがリップクリームの使い過ぎです!
リップクリームを塗る際に、強く押し付けてしまってはいませんか?
リップクリーム自体には保湿効果がありますが、強く摩擦をかけることは唇にダメージを与える原因となり得ます。
つい横方向にすべらせて塗ってしまいがちですが、リップクリームは縦方向に動かし、唇のシワの隙間に優しく塗布するのがポイントです。
さらに、使用回数にも気を配ることが大切です。
何度も塗り直すことで、物理的なダメージが蓄積されてしまいます。
また、唇自身が持つ自己治癒力を妨げることにもつながります。
1日に10回以上塗るのは、明らかに塗りすぎです!
リップクリームに過度に依存せず、食事や生活習慣も見直しながら、適切にケアしていくことが望ましいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
市販されているリップクリームには多くの種類があります。
ぜひ、
合成界面活性剤
防腐剤(パラベン)
酸化防止剤(BHT)
香料
着色料
これらの成分が含まれていないことを意識し、安全で唇にも優しい製品を選ぶよう心掛けてください。
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