
世界中で非常に高い人気を誇るパスタは、料理のジャンルを超えて多くの人々に愛されています。
その手頃な価格と多様なメニューの選択肢から、日本国内でも多くの家庭で楽しまれています。
日本では、パスタの消費量が1世帯あたり平均で3,254グラムに達しており、その数は驚くべきものです。
特に注目すべきは、都道府県別の消費量において、埼玉県が1位にランクインしており、4,262グラムという数字は全国平均の1.3倍にもなります。
多くの方が、スーパーなどでパスタを購入し、自宅で調理する習慣を持っているのではないでしょうか?
お店の前を通ると、さまざまな種類のパスタが並んでいて、どれを選ぶか迷ってしまうこともありますよね。
そんな風に美味しくて人気があるパスタですが、実は購入を避けるべき理由も存在します。
これから、その理由についていくつか詳しくお話ししていきたいと思います。
パスタとは
パスタとは、イタリア料理の中でも主要な料理のひとつで、マカロニやスパゲッティ、ペンネ、ラザニアなど、イタリア語で表現される麺類の総称を指します。
パスタは大きく分けて2つのタイプに分類され、ひとつはマカロニを代表とする小型のショートパスタ、もうひとつはスパゲッティを代表とする長い麺のロングパスタです。
さらに、団子状や板状のパスタも存在し、その多様性は実に豊かです。
主原料は小麦
主な原材料は小麦(特にデュラム小麦が多く使用されます)で、加えて水、塩、鶏卵なども使用されることがあります。

健康に悪影響?!
食の健康と聞くと、まず最初に思い浮かぶのは農薬や添加物の問題ではないでしょうか?
市販されているパスタの原産国を確認してみると、ほとんどが海外からの輸入品であることがわかります。
これらは海外で生産された後、日本に輸入されてきます。
日本で消費されている小麦

農林水産省のデータによると、日本で消費される小麦を使った食品(菓子、パン、パスタなど)の約85%が外国から輸入されたものであり、国産の小麦はわずか14%に過ぎません。
残念なことに、輸入小麦には多くの場合、農薬が使用されているのです。
その中でも特に問題視されているのがパスタです。
輸入小麦を原材料とした食品からは、確実に農薬が検出されています。(※1)
その農薬の中には、発がん性物質として知られるグリホサートが含まれています。
グリホサートとは
これは、世界中で広く使われている除草剤の主要成分です。
2015年には、WHO(世界保健機関)の専門機関がグリホサートを「発がんのおそれあり」と評価し、この影響で世界中で規制が強化される動きが見られています。
しかし、日本ではグリホサートに対する規制が緩和されているため、農地だけでなく公園や学校の校庭、街路樹、さらには駐車場などでも使用されている状況です。
具体的には、散布された植物はすべて枯死させる力を持ち、たとえ耐性を持つ植物であってもその影響を受けてしまうほどの強力さを誇ります。
グリホサートによる被害
グリホサートに関連して人に影響を及ぼす可能性がある異常や疾患は以下の通りです。
- 発がん
- 自閉症などの発達障害
- パーキンソン病
- 急性毒性(皮膚炎、肺炎、血管炎など)
- 肝臓障害、腎障害
- 生殖系への影響、妊娠期間の短縮
特に発がん性の問題については、さまざまな見解が存在します。
引用:環境脳神経科学情報センター Environmental Neuroscience Information Center
さらに、農林水産省によるグリホサートの残留分析結果では(※2)
検査点数 | 検出があった点数 | 検出率(%) | 基準値違反 | |
アメリカ | 139 | 1365 | 97 | 0 |
オーストラリア | 37 | 6 | 16 | 0 |
カナダ | 75 | 75 | 100 | 0 |
フランス | 15 | 2 | 13 | 0 |
日本が輸入している小麦の生産国トップ3と比較してみると、その状況が明らかになります。
1位:アメリカ(検出率97%)
2位:カナダ(検出率100%)
3位:オーストラリア(検出率16%)
このように、日本はグリホサートの検出率が高い国から小麦を輸入しています。
さらに、農民連食品分析センターの調査によれば、2018年10月から2019年1月にかけて実際に販売されている食パンを購入し、グリホサートの残留検査を行った結果、
なんと国内で販売されているパスタや小麦粉、食パン、シリアルなど全24製品中、17製品でグリホサートが検出されました。
これらの事実から、日本で販売されているパスタは海外から輸入された小麦を使って作られていることがわかります。
安全な選び方とは?
パスタは今や、私たちの食生活に欠かせない存在となっています。
小麦を完全に避けることは、現実的には難しいかもしれません。
そのため、グルテンフリーの製品や米粉を使用した代替品を選ぶと良いでしょう。
さらに、より安全な小麦を選ぶためには国産の小麦を購入することが重要です。

国産小麦
日本では、小麦の収穫時に意図的に枯らすプレハーベストは法的に認められていません。
したがって、国産小麦であればグリホサートを避けることが可能です。
ただし、国産小麦を名乗る製品の中には、複数の産地の小麦を混合している場合も多いため、注意が必要です。
完全にリスクを排除することは難しいですが、少なくともリスクを最小限に抑えることは可能です。
まとめ
今回は、買ってはいけないパスタの理由について詳しくご紹介しました。
なるべく国産の製品を選びつつ、食べる量にも気をつけることが重要ですね。
コメント
とても興味深く読ませて頂きました。
流石に買ってはいけないパスタまでは載せれないのでしょうね😌
これからは産地で購入しようと思います、ありがとうございました!