ちょっとした買い物のためにスーパーやコンビニに足を運び、計画していなかった商品を購入してしまい、後悔した経験を持つ方は少なくないでしょう。私自身、恥ずかしいことに、そのようなことがほぼ毎回のようにありました。
かつては夫婦共働きで働いており、子供が小さい時期には、あまり細かく家計を管理しなくても何とかやりくりができていました。しかし、子供が成長するに従い、習い事や教育費用の捻出が必要になり、本格的に家計の無駄遣いについて真剣に考える必要が出てきたのです。
そこで今回は、買い物時に無駄遣いを減らすための方法について、私が調査したことや実践していることを詳しくご紹介します。
スーパーやコンビニで無駄遣いしがちな理由を考えてみる
無駄遣いをしてしまう理由を探ってみると、さまざまなパターンが浮かび上がります。冷静な状態でシミュレーションを行っておくと、いざその場面に直面した際に立ち止まることができるでしょう。
「無くなりそうだった気がする」
信じがたいかもしれませんが、よく使う食材や日用品について「無くなりそうだった気がする」と思い購入して帰った結果、実は(つい先日)大量に買っていたことが判明したということが時折あります。忙しい日常の中では、こうしたことが起こりがちですので、対策を講じることが重要です。(後述)
「いつか食べるものだし・・」
子供のお菓子など、いずれ使うものだからと「なんとなく1週間分」といった具合に、つい買い物かごに入れてしまうことがあります。しかし、実際に開けてみると「3日で食べ切ってしまった・・・(また買い物に行かなければならない)」といった失敗が生じることもあります。ここでは、「お菓子は1週間に10箱まで!」といったルールをあらかじめ決めて購入し、そのルールに従って食べるのが良いかもしれません。
「セールだから見逃したら損!」
精肉売り場での「3パックで1000円」といったセールには、つい足を止めてしまいますね。また、「半額」や「3割引き」といった割引シールも同様です。使うタイミングが決まっていないにもかかわらず、冷凍すればいつか使えるだろうと「一応」買ってしまうこともありませんか。元々買う予定があった場合はラッキーですが、すでに家にあるものや使う予定がない場合は、ここはぐっとこらえて素通りする勇気を持ちましょう。
「珍しい商品が置いてある!」
私自身もよく陥るパターンです。初めて見かける商品や、パッケージが新しいもの、季節限定商品などはついつい試してみたくなります。これは買い物の楽しみでもあり、我慢しろと言われると辛いかもしれません。(後述)
「夫に買い物を任せたら」
普段の買い物は私(妻)が担当していますが、夫の休みの日に「醤油だけ」「牛乳だけ」とお願いすることがあります。すると、ほぼ100%の確率で頼んでいないものを持ち帰ってきます。これは人間の性(さが)としか言いようがありません。夫を責めるつもりはありませんが、買い物を頼む際には「節約中だから、目的の商品以外は他は買わないでください」とお願いするか、もし少し余計なものがあっても目をつぶる覚悟が必要かもしれません。
お金だけでなく時間や体力も無駄に
日々の買い物には、意外と明確な目的があることが多いです。「1週間分の食材を買いに来た」「3日分の食材を買いに来た」ことや、「足りなくなった食材だけ」「今日は子供のお菓子を買うだけ」といった具合です。しかし、目的を忘れてしまい、ついつい「ついでに」たくさん買ってしまうことが多いのです。
本来であれば10分か30分ほどで終わるはずの買い物が、スーパーのPOPや陳列に誘われて立ち止まってしまい、気が付けば1時間近くも過ごしていることがあります。このような状況が続くと、トータルで時間や体力が無駄になってしまう可能性が高いです。

買い物にかける時間を節約できれば、子供を早く寝かしつけて、夜の晩酌(お茶)タイムに充てることができるかもしれません!
無駄遣いのシチュエーションから、対策を打とう
よくある無駄遣いのシチュエーションを洗い出してみると、対策を打つ余地が見えてきます。
頻度・目的を整理する
まずは、主な買い出しの頻度を決定しましょう。例えば、週に1度の宅配を利用している家庭では、「頻度:1回、目的:宅配で届く以外に必要な日用品」といった形で、予備の買い出しが必要かもしれません。これは家庭の事情によって異なるため、もちろん決まりはありません。自分の家庭に必要な買い物の頻度・目的を整理することが目標です!
ここで決めた買い物が日々の買い出しのメインとなるため、時間がかかりがちです。しかし、あまり時間をかけてしまうのは避けたいので、売り場ごとの目標滞在時間も大まかに決めます。よく行くスーパーのルートをシミュレーションしながら、少し余裕を持って考えてみましょう。
以下は、我が家の場合の例です。
目的:主に夕食3日分+朝食3日分+日用品
所要時間:野菜・果物(5分)⇒精肉(5分)⇒冷凍食品・冷凍魚(5分)⇒豆腐(10秒)⇒牛乳(10秒)⇒卵(10秒)⇒冷凍うどん(10秒)⇒パン(1分)⇒お菓子売り場(5分)⇒会計(5分)【合計:26分40秒】
豆腐や牛乳・卵など、普段から買うものが決まっている場合は短めに10秒と設定しました。こうすることで、余計に迷う時間がなくなります。
もちろん、タイマーを持って時間を測る必要はありませんが、意識しておくことでいつもの買い物が計画的に進む気がしませんか。お会計を含めて、目標の時間を守ることができれば成功です。もし目標時間を超えてしまった場合は、どこで時間がロスしたのか振り返ると良いでしょう。また、計画に無理がないかも見直すことが大切です。どうしても必要な時間は、最初から計画に組み込んでおくべきです。
人間は、小さなステップでも設定した目標を達成すると、ドーパミンが脳内に分泌されて快感を得られると言われています。達成感を味わいながら、楽しく実行していきたいですね。
買い物メモを活用
買い物メモは、買い忘れや無駄遣いを防ぐために非常に有効な手段です。ただし、私の場合は細かく食材を書いたメモを持ち歩くことは辞めました。時間をかけてメニューを考え、必要な食材を洗い出してメモにするという工程が、私の性格には合わなかったからです。
代わりに、食材とメニューはスーパーで見て決めることにしています。その際に、「なくなりそうなもの・なくなったもの」だけをカレンダーの隅や卓上メモなど、どこでも良いので書き留めておくことにしています。日常生活の中で「なくなりそう」「なくなった」と感じた時にすぐメモを取ることを心がけています。
さらに、決まった買い出しデーには日用品コーナー(3分)を追加します。スーパーの日用品コーナーは目的の商品を探すのに時間がかかることがあるため、少し長めに設定しましたが、興味のある商品を手に取って吟味する時間はありません。目的の商品を見つけたら、すぐに次の売り場へ移動しましょう。
購入したら、メモに横線を引きます。「牛乳」「ティッシュ」「醤油」といった具合です。この「気がする」候補を排除することで、買い忘れや買いすぎを防ぐことができました。
ストレスの捌け口を用意
ここまで細かいことをお伝えしてきましたが、あまりに厳しくしすぎるとストレスが溜まり、「もういいや!」となってしまうこともありますよね。日々、買い出しや食事の準備を頑張っているのですから、たまには息抜きの買い物を楽しんでも良いのではないでしょうか!(私の場合)
時には決まった商品以外も見てみたいですし、新しい商品や家庭での話題になるような変わった商品も確認したい気持ちになりますよね。そこで、事前に予備の時間と金額を設定しておくのはどうでしょうか。「週1回の買い物につき、5分・500円まで」といった形で、家計に応じて設定すれば、少し時間が余ったり、気になる商品が出てきた際にその分を使うことができます。
その日、買わなかった場合は繰り越せるようにして、「つもり貯金」としてカレンダーに正の字を書いておくと良いでしょう。
一見すると無駄な金額に思えるかもしれませんが、この節約術を継続するためには必要なものであり、月に2000円程度であれば、特に大きな負担ではありません。無計画に毎回、時間と金額をかける方がよほどもったいないと言えるでしょう。

「つもり貯金」がもし1万円以上貯まった場合には、別の資金に回しても良いと考えると、ワクワク感が増しますよね。
【まとめ】完璧は目指さない!
ダイエットや節約において、初心者が完璧を求めることは決して良いことではありません。無理なく始めることこそが、まずは一歩を踏み出すために重要です。
一歩を踏み出せたら、やり方を変えていくことが可能ですし、ここで考えた方法は、完全にオリジナルなあなた自身の節約方法となるでしょう。
- 自分の無駄遣いしやすいパターンやシチュエーションを想像する
- 行動を振り返り、無駄にできる部分を検討する
- 買い物の際には最低限の時間や金額を決める
ほんの少し意識するだけでも、次の買い物からは何かが少し変わるはずです。この記事が、無駄遣いを減らしたいあなたの参考になれば幸いです。
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