買ってはいけない白砂糖!体への3つの影響

コンビニやスーパーに行くと、目を引く美味しそうなスイーツやお菓子がたくさん並んでいます。甘いものは本当に美味しく、食べることで幸せな気持ちになれますよね。

しかし、多くの甘い食品には「白砂糖」が含まれています。この白砂糖が、私たちの健康に対して、気づかないうちに大きな悪影響を及ぼしているとしたら、どうでしょうか?

「美味しい」と感じて食べているその甘さの裏には、実は白砂糖の恐ろしさが潜んでいるのです。知らず知らずのうちに白砂糖を摂取して、いつの間にか健康から遠のいてしまっているのは非常に悲しいことです。

この記事では、白砂糖が私たちの体にどのような影響を与えるのか、分かりやすく説明していきたいと思います。

白砂糖ってどんなもの?

白砂糖とは、製造過程で精製を経て、不純物が取り除かれた白い砂糖のことを指します。日本国内では、最も広く使われている砂糖の一つです。家庭でよく見かける上白糖やグラニュー糖は、まさにこの白砂糖に分類されます。

白砂糖の特徴

– ミネラルなどの栄養素がほとんど含まれていない
– 高カロリーで栄養価がないため、「エンプティカロリー」と呼ばれることもある
– 安価で手に入れやすく、水に溶けやすいので使いやすい
– ショ糖(甘味成分)の結晶が無色透明で光を反射するため、白く見える
※「白砂糖は漂白されている」との噂がありますが、これは誤解のようです。

白砂糖 体への3つの影響

白砂糖は、どこでも簡単に手に入るため、さまざまな料理や食品に使用されています。料理に加えると、口当たりが良くなり、素材が柔らかくなるほか、食品が腐りにくくなるという利点もあります。

しかし、この白砂糖を摂取すると、私たちの体にはどのような影響があるのでしょうか?

老化を早める

これはとても気になる問題です。

白砂糖は消化が良く、体内での吸収が早いため、血糖値が急激に上昇してしまいます。血糖値が高い状態になると、血液中の糖がタンパク質と結びつき、「AGEs(終末糖化産物)」という老化を促進する物質が生成されます。

これが老化の原因として注目されている「糖化」なのです。AGEsは分解されにくく、体内の髪や肌、骨、内臓に蓄積され、さまざまな老化現象を引き起こします。具体的には、肌のハリや透明感が失われてくすんでしまったり、 薄毛や抜け毛といった髪のトラブルも引き起こします。

老化は見た目にとどまらず、体の機能も低下させてしまい、生活習慣病を引き起こす危険性も高くなります。

だるい、イライラする

白砂糖を摂取すると、体内の血糖値が急激に上昇します

体は常に内部環境を一定に保つために働いていますが、糖分を含む食品を食べて血糖値が上がるのは通常問題ありません。しかし、「急激に上がる」という事態が問題なのです。急激な変化に体が驚き、血糖値を下げるために「インスリン」を大量に分泌します。

この大量のインスリンによって、血糖値は急激に下がり、体は低血糖状態に陥ります。すると、今度は血糖値を上げようと「アドレナリン」が分泌されます。アドレナリンが出ることによって、体は戦闘モードに入り、緊張状態になります。

アドレナリンは怒りの感情とも関連が深いホルモンで、だるさやイライラ感、怒りっぽくなる、睡眠障害、集中力の低下などの不調を引き起こす原因となるのです。

結果として、白砂糖を摂取した後は、以前よりもだるく感じ、再び甘いものが欲しくなるという悪循環に陥ることになります。

免疫力が低下する

糖分は、腸内に存在するカンジダ菌や大腸菌といった悪玉菌の大好物です。

過剰に糖分を摂取すると、悪玉菌にとってのエサを与えているような状態になり、悪玉菌が増加し腸内環境が悪化してしまいます。腸は、体の免疫機能の70%が集まる、外敵から私たちの体を守る重要な免疫器官です。腸内環境が崩れることで、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。

さらに、白砂糖を摂取すると血糖値が急上昇し、その結果インスリンが大量に分泌されることになります。多量のインスリンが分泌され、低血糖状態に陥ると、体温も同時に下がるのです。

血液中には多くの免疫細胞が存在し、血流に乗って私たちの体をパトロールしていますが、体温が低下すると血流が悪化し、結果的に免疫力も低下してしまいます。体温が1度下がると、免疫力が30%も低下するとされています。

脱白砂糖生活!

白砂糖が私たちの体に与える影響について理解が深まりました。しかし、実際の市場にある多くの食品の原材料表示を見てみると、ほとんどの商品に「砂糖」が含まれています。この「砂糖」は、ほぼ間違いなく「白砂糖」を指しています。

「甘いものは絶対に食べない」という人でも、日常生活の中で知らぬ間に白砂糖を摂取してしまっていることが多いのです。

「白砂糖を全く取らないなんて不可能だ…」
「健康に悪影響を与えるのは理解できるが、甘いものはどうしても食べたい!」

このような悩みを抱える方も多いと思います。では、どのように対処すればよいのでしょうか?その方法をお伝えします!

精製されていない砂糖を使う

普段使っている白砂糖を「精製されていない砂糖」に変えてみるのはいかがでしょうか。

砂糖は大きく「精製された砂糖=白砂糖」と「精製されていない砂糖」の2つに分類されます。精製されていない砂糖は、茶色がかった色合いで、ミネラルなどの栄養素を含むため、消化速度が白砂糖と比較して緩やかです。そのため、血糖値が急激に上昇するのを抑えることができるのです。

精製されていない砂糖には、「てんさい糖・きび砂糖・黒砂糖」などがあり、これらは健康的な選択肢となります。ただし、三温糖は茶色いものの上白糖に色素を添加した精製された砂糖なので、注意が必要です。

砂糖の摂取量をへらす

白砂糖を生活から完全に排除するのが難しいと感じた場合は、その摂取量を減らすことに意識を向けてみましょう。

例えば、のどが渇いたときにジュースではなくお茶や水を選ぶ、コーヒーに入れる砂糖の量を少しだけ減らしてみる、料理に使う砂糖をみりんに置き換えるといった方法が考えられます。

これらの方法を実践すれば、自然と体に入る白砂糖の量を減少させることが可能です。小さな努力ですが、これを積み重ねることで健康な体を築いていくことができます。

なお、白砂糖の摂取量を減らそうとして人工甘味料を使用することはお勧めできません。人工甘味料は自然界には存在せず、健康に悪影響を及ぼす可能性も否定できないからです。

まとめ

白砂糖を摂取することは、私たちの体に少なからず悪影響を及ぼすことが明らかになりました。「体に良くない」と分かっていても、甘いものが食べたくなるのは人間の自然な感情です。

今日から完全に白砂糖を排除した生活を始めるのは難しいかもしれません。白砂糖を気にしすぎてストレスを感じることがあれば、それ自体が健康に良くない結果を招くこともあります。

無理のない範囲で、楽しみながら脱白砂糖生活を進めていけたら、より健康に近づくことができるでしょう。

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