皆さんはVR機器に対して興味をお持ちでしょうか?
VR機器は2016年に多くの名の知れた企業から次々とデバイスが販売され、同時にアミューズメント施設でもその導入が始まりました。この年は「VR元年」と呼ばれ、多くの人々の注目を集めました。
あれから約6年が経過しました(本記事は2022年に執筆されています)。現在では、当時ほどの話題性は失われたものの、特定の業界においてはVR技術を活用した新しいサービスが年々増加しています。
そのような状況の中で、皆さんは一度でもVR体験をされたことがあるでしょうか?
一度体験することで、その圧倒的な没入感や新しい感覚に驚き、興奮することでしょう(筆者もその一人です)。そして、「この素晴らしいVR体験を自宅でも楽しみたい!」といった気持ちから、VR機器の購入を考えているのではないでしょうか?
その購入、少し待ってください!あなたはもしかしたら「買ってはいけない」人かもしれません。
本記事では、VR機器購入のメリット・デメリット、そして「買ってはいけない人」について詳しく解説します。
VR機器購入のメリット
それでは、VR機器を購入することによる具体的なメリットについてお話ししましょう。まずは、VR機器を購入した際の「メリット」について考えてみます。
筆者が考える主なメリットは、以下の2つです。
1.圧倒的な没入感
2.本体1台、スマホ1台で手軽に楽しめるものも存在する
これらの2点について、詳しくご紹介します。
【メリット1】圧倒的没入感
今さら説明するまでもないかもしれませんが、VR機器を使用することでかつてない新技術を駆使した圧倒的な没入感を体験できます。これがVR機器購入を検討する方にとって、最も魅力的な理由かもしれませんね。
通常の体験では味わえない360度の仮想空間を、身をもって体感することができます。筆者も初めての体験時には、その驚きと感動で心が躍りました。
自分の視点に応じて画面が動き、コントローラーを使って仮想空間でゲームを楽しむこともできます。このような体験は非常に楽しく、魅力的でした。
VR機器を購入することで、この新技術から得られる没入感を存分に楽しむことができるのです。
【メリット2】本体1台、スマホ1台で手軽に楽しめるものも
VR機器の多くはPCやゲーム機に接続する必要があるタイプが主流ですが、その中には本体1台とスマホ1台で簡単に楽しむことができる機器も存在します。
その代表例として、「Meta Quest」シリーズがあります。
Meta Questは、コントローラーと本体のみで楽しむことができるVR機器です。PCやケーブルとの接続が不要なワイヤレスVRのため、気軽に楽しむことができます。
筆者も使用したことがありますが、装着は非常に簡単で、コントローラーを使って手軽にゲームや映画を楽しむことができました。
さらに、スマホ1台で手軽に楽しめるVR機器もあり、代表的なものには「ハコスコ」があります。
ハコスコはダンボール製のVR機器で、VR専用の動画やゲームを映したスマホを前面に入れ、そのレンズを通して見ることでVR体験が可能です。
筆者もこのハコスコを体験したことがあります。本格的なVR機器と比べるとその質は劣りますが、最も手軽にVRを体験できるため、とても楽しい思い出になりました。
このように、PCやケーブルがなくても簡単に楽しめるVR機器は多種多様に存在しています。
VR機器購入のデメリット
次に、VR機器を購入した後に直面する可能性のあるデメリットについてお話しします。
筆者が考える主なデメリットは、以下の2つです。
・長時間の使用が難しく、疲労感を感じることがある
・飽きてしまう可能性がある
これらについて、具体的に説明します。
【デメリット1】長時間の使用が難しく、疲労感がある
VRの体験は個人差があるものの、一般的に長時間の使用は難しいとされています。
特にゲームを行うと、仮想空間を長時間体験することで目や脳が疲れてしまうことが原因です。筆者の実体験では「10~30分」程度で疲労感を感じます。そのため、この時間を過ぎたら一度休憩を取るようにしていました。
ゲームによっては、状況に応じて自分の動きとは別に視点が前に動くものもあります(特にシューティングゲームなどで多いです)。このような体験に目が慣れず、すぐに疲れてしまうことが影響しているようです。
そのため、長時間の使用は難しいと感じる方が多いでしょう。
【デメリット2】飽きてしまう可能性あり
VR機器を購入した人の中には、「せっかく購入したのに飽きてしまった」という方が一定数います。
この飽きてしまう理由には、主に2つの要因があると筆者は考えています。
・一度体験して満足してしまった
・装着するのが面倒に感じてしまった
特に装着に関しては、現状ではまだまだ課題が多いと感じています。
実際に体験してみると理解できることですが、例えばゲームを楽しむ場合、テレビゲームであればテレビの電源を入れ、コントローラの電源ボタンを押すだけで簡単に遊ぶことができますよね。しかし、これがVRとなると全く異なるプロセスが必要です。まず本体の電源を入れ、VR機器を装着し、レンズを調整し、ゲームを選択してようやくプレイが可能になります。
通常のテレビゲームと比較して、どうしても「手間がかかる」と感じる部分が多いのではないでしょうか?これを毎日行いたいと思う人は少ないと思います。
このような理由から、「飽きてしまう」という事態に繋がりやすくなり、「せっかく購入したのに今はホコリを被っている」というような状況も起こり得ます。
「買ってはいけない」対象者は??
最後に、メリットとデメリットを考慮した上で、「買ってはいけない人は誰か?」についてまとめてみたいと思います。当てはまる方は以下の通りです。
・「とりあえず一度購入して体験したい」と考えている方
このような方は、購入を避けた方が良いでしょう。これはデメリットで述べた通り、購入後に「すぐに飽きてしまう」可能性が非常に高いからです。
そのため、このような方には一度レンタルをしてみることをお勧めします。
VR機器を持っている友達から借りるのも良いですし、現在では商業施設(主にエンターテイメント施設など)でもVR機器を貸し出しているところが増えているので、そういった場所でまずは体験してから購入を検討することを強くお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はVR機器を買ってはいけない人についてお話ししました。
VRは驚くべき体験であり、非常に面白いものですので、ぜひ一度は体験してみてほしいと思います。ただし、機器の購入を考えている方は、まずはレンタルで実際に体験してみることをお勧めいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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