映画館で味わうポップコーンは、特別な楽しみがありますよね。映画鑑賞自体が心躍る瞬間であると同時に、その体験を一層引き立ててくれるのがポップコーンの存在です。
テーマパークなどでもよく見かけるポップコーンは、外で楽しむイメージが強いですね。しかし、そんなポップコーンが電子レンジで簡単に作れると知ったときは、本当に驚かされました。
フライパンでポップコーンを作るのは意外と手間がかかりますよね（苦笑）。しっかりとフタをしないと、ポップコーンが飛び跳ねてしまうのが面倒です。
その中でも、特に電子レンジで作るポップコーンには注意が必要だという話をお伝えしたいと思います。ここでは、レンチンポップコーンについての危険性を考察していきます。
そもそもポップコーンって？
あの軽やかでふわふわのポップコーンが、実は硬いとうもろこしの粒からできていると知ったとき、子供のころの私はとても驚いたものです。そして、よく調べると、ポップコーン用のとうもろこしは、普段私たちが食べる甘いとうもろこしとは異なる種類であることがわかりました。
ポップコーンに使われるとうもろこしは、表面が薄く、非常に硬いデンプンの層が特徴です。この硬い層の中には、水分量の多い柔らかいデンプン層が包まれています。熱を加えることで、中の水分が硬いデンプン層を破って弾けるというメカニズムが働くのです。
ポップコーン自体は油を使わず、元々とうもろこしから作られているため、バターや塩を大量にかけない限り、かなりヘルシーなスナックと言えます。
あるメーカーのポップコーンは、一袋あたりにレタス2個分の食物繊維を摂取できるという驚きの情報もあります。
さらに、とうもろこしには抗酸化作用を持つビタミンEも豊富に含まれているため、健康に良い面も多いのです。
一見すると良いこと尽くしのように思えますが、ここでは袋ごと電子レンジに入れて加熱するだけで食べられるタイプのポップコーンに焦点を当て、その危険性について考えてみたいと思います。
レンチンポップコーンの何が危険なの？
レンチンポップコーンが懸念される理由は、化学物質のペルフルオロオクタン酸（PFOA）がポップコーンに付着することにあります。
ペルフルオロオクタン酸って何でしょうか？？？
ペルフルオロオクタン酸（以下PFOA）は、自然界には存在しない人工的に作られた化学物質です。水にほとんど溶けないため、私たちの身近な製品では、以前はテフロン加工のフライパンなどに使用されていたことがあります。
このPFOAは、レンチンポップコーンの袋の内部に、化学物質としてしっかりと塗布されているのです。これは、ポップコーンが袋にくっつかないように、また袋の焦げ付き防止のために利用されています。
そのため、レンチン調理の過程で、ポップコーンの種にPFOAが付着し、結果的にPFOAを含んだポップコーンが出来上がるという仕組みになっています。
最初にご説明したように、PFOAは水に溶けにくく、耐光性や耐熱性に優れた性質を持っており、自然界においては全く馴染まない化学物質です。
人間の体内に取り込まれた場合、その排出が難しいため、長期的に摂取を続けることによってさまざまな健康問題が引き起こされる可能性があります。
海外の研究でも、PFOAの毒性に関しては女性の不妊や、さまざまながん（特にすい臓がんや前立腺がん）との関連が指摘されています。アメリカでは、特定のメーカーに対してPFOAの排出削減を求める声が上がっています。
このことから、私たちが意識的に摂取を控えるべき有害な成分であると言えるでしょう。
ポップコーンの種は大丈夫なの？
さらに、最近では多くの人がすっかり忘れたり、慣れてしまったのか、かつて問題視されていた「遺伝子組み換え食品」の存在を思い出したことはありますか？
アメリカや中国からの輸入が多い野菜や、それを原料とした食品が一時期大きな話題となりましたよね。
特に、大豆やとうもろこしはその代表的な存在であり、ポップコーンの種として使用されるとうもろこしもほとんどが輸入に依存していますので、レンチンポップコーンもこの問題から逃れることはできません。
日本では、遺伝子組み換え食品を輸入する場合、使用目的ごとに法律に基づいて科学的な安全性が事前に審査され、問題がなければ輸入が許可される仕組みになっているようです。
しかし、遺伝子組み換え食品が持つ影響については、まだ十分に解明されていないのが現実です。その影響が明らかになるまでには、数十年という時間がかかるかもしれません。
健康的にポップコーンを楽しむためには？
ポップコーンのすべてが健康に悪影響を及ぼすわけではありません。
手軽に作れる袋入りのレンチンポップコーンではなく、耐熱ボウルを使って自宅で作るポップコーンなどは、PFOAを含まないため、むしろ食物繊維が豊富で体に良いおやつといえるでしょう。
また、輸入された袋入りのレンチンポップコーンは、化学物質の問題だけでなく、遺伝子組み換え食品の使用についても注意が必要です。
パッケージに記載されている成分表や原産国をよく確認し、よりリスクの少ない製品を選ぶことが重要ではないでしょうか。
まとめ
手軽に楽しめて美味しいポップコーンは、まさに魅力的です。
栄養豊富なポップコーンを楽しみ、アレンジ次第でさらに楽しいおやつとして活用できるでしょう。
その時々の自分の健康状態に応じて楽しむことができるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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