中古のCDプレイヤーは避けるべき理由
中古品と聞くと、一般的には安価で手に入るイメージが強いかもしれません。しかし、電化製品の中古品には注意が必要です。特に、中古のCDプレイヤーは壊れやすいものが多く、すでに不具合が出かけている商品も少なくありません。
CDプレイヤーは、音飛びや音が正常に再生されなくなるといった故障が非常に多いです。せっかく購入したのに、すぐに音飛びが発生して修理が必要になるのは避けたいものです。やはり、新品にはそれに勝る安心感があると言えるでしょう。
そこで、CDプレイヤーを選ぶ際の重要な注意点について、以下に詳しく述べていきたいと思います。
CDプレイヤーの種類について
CDプレイヤーを購入する際には、その再生音域や対応するCDフォーマットをしっかり確認してから購入することが大切です。
たとえば、SACD(スーパーオーディオCD)を楽しみたい場合、その再生が可能なSACD対応のCDプレイヤーが必要です。また、MQA-CDはハイレゾ音源に対応していますが、対応していないプレイヤーでは通常のCDとしてしか再生できません。
このように、自分が持っているCDにしっかりと対応したプレイヤーを選ぶことが重要です。
CDプレイヤーの種類としては、以下の4つが考えられます。
① ポータブルCDプレイヤー
このタイプは、サイズがCDジャケットほどのコンパクトさを誇り、持ち運びに非常に便利です。電池駆動が可能で、語学学習用にスピードコントロール機能がついていたり、Bluetooth機能や内蔵スピーカーを搭載しているものも多く存在します。居間で語学学習をしたい場合にも、手元に置いて再生できるため、スペースを取らず非常に便利に使用できます。
② ラジカセ型
このラジカセ型のCDプレイヤーは、価格がコンポタイプなどと比較してかなり抑えられており、外に持ち出す際にも便利なサイズ感です。しかし、音質にはあまり期待できないのが実情です。アンプ部とスピーカーが内蔵されているため、部屋の移動も簡単に行えます。また、Bluetooth機能を搭載したものや、ハイレゾ対応のモデルもあり、電池でも再生可能なものも存在します。
③ コンポタイプ
比較的小型で、おしゃれなデザインのものが多いコンポタイプのCDプレイヤーです。CD再生部とアンプが一体化しているモデルも多く、別々に購入する必要がないため、手軽に使用できます。中には高性能な音質を誇り、高級機に迫る性能を持つものもあります。最近では、marantz M-CR612のようにBluetooth機能やネットワーク接続が可能なモデルも登場しています。こちらはスピーカーを別途購入する必要がありますが、コンパクトなVictor EX-D6のようにスピーカーと一体化したモデルもあります。ただし、ACアダプターを使用するため、アウトドアでの利用は難しい点に注意が必要です。あくまで家庭内での使用をおすすめします。
④ CDレシーバー
有名メーカーのCDレシーバーは、長年のノウハウが蓄積されており、音質が非常に良いものが多く見受けられます。機能は、単にCDを再生するだけのものから、パイオニアのネットワークCDレシーバー NC-50(S)のようにUSB入力やBluetooth機能、ネットワーク接続が可能なものまで多岐にわたります。サイズは大きなものが多いため、設置場所のサイズとの適合性を確認することが必要です。なお、アンプやスピーカーは別途購入して接続する必要があります。
CDの種類
音楽ストリーミングサービスが充実してきた昨今でも、まだまだストリーミングでは聴けない楽曲が存在するため、そういった音楽を楽しむためにはCDが必要な場合も多いです。CDの種類には、以下のようなものがあります。
① 標準のCD
② SACD(スーパーオーディオCD)
③ MQA-CD
④ CD-R、CD-RW
これらに分類されます。
SACDは1999年に登場した次世代のCD規格で、オーディオデータを従来のCD以上の高音質で記録することが可能です。MQA-CDはハイレゾ音源を収めたCDであり、通常のCDプレイヤーで再生すると、標準のCDとして再生されてしまいます。
人間の聴覚は20Hzから20kHzまでの範囲を感知できるとされていますが、SACDは2Hzから50kHzまで再生可能であり、人の聴覚を超える性能を持っています。この素晴らしい規格のSACDは、発売から相当な時間が経過していますが、あまり普及していないのが実情です。そのため、新しいCD規格であるMQA-CDの普及が進むことを切に願っています。
おすすめのCDプレイヤー
ここでは、おすすめのCDプレイヤーをご紹介します。
① marantz M-CR612
希望小売価格は99,000円(税込み)です。このモデルはコンポタイプで、アンプとCDプレイヤーが一体化しています。バイアンプ接続方式を採用し、スピーカーの端子が合計8つ(+4個、-4個)あります。この接続方式を利用することで、バイアンプ対応スピーカーと組み合わせることで、シングルタイプのスピーカー(+2個、-2個)よりもクリアで美しい音を楽しむことができます。バイアンプ接続とは、ツイーターとウーハーをそれぞれ別のアンプで鳴らす方法で、スピーカー1本あたり2つのアンプを使用します。実際に音を聴いてみると、この小型のコンポから出される音に驚くことでしょう。
② DENON DCD-600NE
小売希望価格は58,300円(税込み)です。このモデルはシンプルにCD再生を行うものでありながら、非常に質の高い音を提供します。標準モードに加え、PURE DIRECT MODE1とMODE2を選択可能で、液晶パネルの電源をオフにすることで、よりノイズの少ないピュアな音質が楽しめるようになります。また、DENON PMA-600NEというプリメインアンプと組み合わせると、価格はM-CR612と大差ない額になります。しかし、サイズ的な問題でコンパクトなものが求められる場合は、M-CR612を選ぶ方が賢明です。
まとめ
YouTubeで「空気録音」と検索すると、CDプレイヤー、アンプ、スピーカーなどの実際に再生されている音を高音質で録音した動画が見つかりますので、参考にしてみてください。
音質については、ここでご紹介したmarantz M-CR612やDENON DCD-600NEであれば、誰もが満足できる水準に達しており、問題ないと思われます。
CDプレイヤーを選ぶ際には、アンプと同じメーカーで統一して購入することで、確実に美しい音質を楽しむことができます。オーディオはお金がかかる趣味かもしれませんが、仕事などで疲れた心を美しい音で癒してくれることは、何物にも代えがたい価値があります。
あなたのオーディオライフが素晴らしいものでありますように。
コメント
marantz M-CR612のCDは新品時から故障が多いとネットの記事に書かれています。DENON製品でも同様に故障が多いとあります。CDの機械ユニットはことごとく故障だらけで、多少よい音でCDを聞きたいと思うオーディオ製品を買ったらよいのか悩みます。大手メーカーであっても いい加減なCDユニットを作らないよう期待します。