初めてウサギをお迎えした方や、これからお迎えを検討している方へ!
ペレットの選択に苦労されていませんか?
お気に入りのペレットを選んだはずなのに、全く食べてくれないという悩みや、あまりにも多様な種類が存在するために選択に迷ってしまうこともあるかと思います。
さらに、ウサギの年齢によっても適切なペレットの種類は異なり、常に同じものを与え続けることが正しいわけではありません。そのため、ウサギの年齢やその時々の状況を考慮しながら、適切なペレットについて詳しく説明していきたいと思います。
1ペレットってどんな役割?
まず最初に、ウサギの主食は何を隠そう牧草であることを理解しておきましょう。ペレットはその主成分を基に構成されているため、牧草が重要な役割を果たしています。
牧草には主にアルファルファ(マメ科の植物)とチモシー(イネ科の植物)の2種類があり、それぞれに特性があります。
栄養価が非常に高く、カロリーも豊富で、ウサギの食いつきも良好な牧草です。
一般的な牧草として知られ、アルファルファに比べてカロリーは低く、繊維質が豊富です。
ペレットはこれらの牧草だけでは補えない栄養素を摂取するためのウサギの副食として非常に重要です。
2これが向いている!ウサギさんの状況別ペレットのタイプ
①仔ウサギ(生後半年頃まで)
成長期のウサギには特に栄養が必要です。したがって、高栄養のアルファルファが多く含まれたペレットを与えることが理想的です。
②生後半年~5歳くらいまで
この時期には、チモシーが多く、アルファルファが少なめのペレットが適しています。仔ウサギ用のペレットを与え続けると、肥満になるリスクがあるため注意が必要です。
③5歳~7歳ぐらいまで
チモシーが多めでカロリーが低めのヘルシーなペレットを選ぶことをお勧めします。この年齢層のウサギには、健康を保つために適切な栄養が必要です。
④7歳以上
高齢のウサギには、健康成分が含まれたソフトタイプのペレットを選ぶことが望ましいです。主成分はチモシーであることが重要です。
⑤病弱、換毛期、妊娠中のウサギなど
これらの状況にあるウサギは体力を消耗しやすいので、アルファルファなどの栄養価の高いペレットを与えることが必要です。
3ウサギがペレットを食べてくれない時の対処法
ウサギがペレットをなかなか食べてくれず、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?ウサギがペレットを食べない理由は様々です。その原因と対策をこれから詳しく見ていきましょう。
ウサギにも人間と同じように好き嫌いがあります。例えば、ウサギはニンジンが好きというのは誤解で、実際にはニンジンを嫌うウサギも存在します。そのため、ウサギは意外にも好き嫌いが激しい動物なのです。また、今まで口にしたことのない食べ物をなかなか食べない頑固な一面も持っています。ペットショップで購入したり、譲渡されたウサギの場合は、事前に店員さんから今まで与えていたペレットの種類を聞いておくと良いでしょう。
これまで牧草やペレットをたっぷり食べていたウサギが、突然ペレットだけの食いつきが悪くなった場合、ウサギがそのペレットに飽きてしまった可能性があります。早急に新しいペレットを探してあげることが大切です。
ウサギは自らの体調不良を隠す本能を持った生き物です。気づいた時には手遅れということも多いので、飼い主は常にウサギの様子に注意を払う必要があります。食欲がなくなることは、分かりやすいバロメーターの一つであり、毛球症や不正咬合などの病気が考えられます。毛球症は胃腸に毛が詰まり、食べ物を受け付けなくなる重篤な病気であり、ウサギは消化器官を常に動かす必要があるため非常に危険です。不正咬合は、食欲はあるが歯の噛み合わせが悪いために食べることができない状況です。これらの病気の兆候が見られた場合は、すぐに獣医に相談してください。
ペレットを変更する必要がある場合でも、急に別のペレットに切り替えると、ウサギがそれを受け入れないことがあります。こうした場合は、まず今までのペレットに新しいペレットを少しずつ混ぜて与えてみると良いです。ただし、初めから新しいペレットの割合が多すぎると、食べてくれない可能性があるため、徐々に分量を増やしていくことが大切です。
大きな声で叱ったり、環境が悪化したりすると、ウサギにストレスを与え、食欲が落ちることがあります。しかし、飼い主自身でも原因が不明な場合があるため、ウサギが食欲を失った際には、かかりつけの病院に相談できるようにしておくと安心です。
まとめ
ウサギに合ったペレットの選び方についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
私たちの思っている以上に、ウサギは非常に繊細でか弱い生き物です。ペレット選びは難しい側面もありますが、正しい世話をし続けるだけではウサギは生きていけません。ウサギの変化に気づき、言葉を持たない彼らからのメッセージを読み取ることが求められます。しっかりと向き合い、様々な感情を受け取ってあげることが大切です。
最後に、この記事があなたとあなたの愛するウサギが幸せな時間を共に過ごす手助けとなれば幸いです。
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