音楽を聴くなら買ってはいけないAVアンプ

ステレオアンプとAVアンプの違い

アンプは、CDプレイヤーなどから送信される微細な音声信号を、スピーカーを駆動するのに十分な信号レベルに増幅する装置のことを指します。

  • ステレオアンプは、音楽を左右のチャンネルに振り分けて、その音声信号を増幅するためのデバイスです。
  • 一方、AVアンプは、音楽や音声に加えて、映像信号も処理することができる機器です。ホームシアターの構築において重要な役割を果たし、複数のスピーカーを同時に制御して、サラウンド効果を生み出し、臨場感あふれる体験を提供してくれます。

これを聞くと、AVアンプは音声だけでなく映像も楽しめるので、お得な選択肢に思えるかもしれません。

しかし、実際にステレオアンプとAVアンプの音質を比較してみると、ステレオアンプの音は非常に自然で、音楽本来の持つ美しさを引き出すことができます。

その一方で、AVアンプから出る音は、シャリシャリとした質感で、どこかノイズが混じっているような印象を受けます。

この点において、ステレオアンプは音楽専用に設計されており、ノイズ対策もしっかり施されているため、クリアで美しい音質を実現しています。

特に高級なステレオアンプでは、デジタルノイズの原因となるBluetooth機能が搭載されていないこともあります。これは、低音域が失われたり、音が不自然に感じられたりするのを防ぐためです。

アンプを選ぶ際には、自分が本当に必要とする機能があるかをしっかり確認した上で購入することが大切です。

ブログの中には、AVアンプで音楽を楽しむ方もいらっしゃいますが、それはその方の音の好みかもしれません。しかし一般的には、音楽を聴くためにはAVアンプはおすすめできないでしょう。

「音楽を楽しむなら、AVアンプは避けるべき」と言えるのではないでしょうか。

ステレオアンプは音楽を聴くのに最適

音の好みは人それぞれ異なりますので、どのような機器を選ぶかは自由です。ただし、ステレオアンプは音楽専用に開発されており、技術も長年にわたり磨かれてきたため、選んでも間違いがありません。

ステレオアンプの最大の魅力は、ノイズが少なく、ボーカルの声の艶や、その場の雰囲気、さらには熱気に至るまでをリアルに再現してくれる点です。左右のスピーカーだけで、アーティストの感情までも聴き手に届ける力を持っています。

Bluetooth機能については、元々データを圧縮する技術であり、音楽や音声が省略されてしまうため、高級機器では搭載されていないことが多いのです。

つまり、Bluetoothを使用すると、本来の美しい音を聴くことができないということになります。

ステレオアンプの種類

ステレオアンプにはいくつかの種類が存在します。

  • プリアンプ
  • パワーアンプ
  • プリメインアンプ

プリアンプとパワーアンプは、セットで使用されることが一般的です。

  • プリアンプは、CDプレイヤーなどと接続され、プレイヤーから受け取った微弱な信号をある程度増幅し、電圧を引き上げる役割を果たします。

さらに、ソースの選択や音量調整、トーンコントロール(低音や高音の調整)などの機能も備えています。

  • パワーアンプは、プリアンプで増幅された電圧信号を、スピーカーが再生できる電力(電圧×電流=電力)にまで増幅する役割を担います。川の流れに例えるなら、上流がプリアンプで、下流がパワーアンプと言えます。
  • プリメインアンプは、プリアンプとパワーアンプを一体化したデバイスです。最近では「アンプ」と言った場合、このプリメインアンプを指すことが多いです。この一台で、スピーカーを鳴らすことが可能です。

代表的なプリメインアンプ

ここでは、代表的なプリメインアンプをご紹介いたします。

DENON PMA-600NE

2019年9月に発売されました。

価格(税込み)43,857円~

出力は45W+45Wです。

再生周波数帯域は5Hz~100kHz、DAC、Bluetoothを搭載しており、ハイレゾにも対応しています。また、レコードプレイヤーにも対応しており、トレンドを取り入れた機能がすべて網羅されています。

エントリークラスとしてはリーズナブルな価格でありながら、音質は非常に高く、コストパフォーマンスに優れています。力強い低音を響かせ、元気な音を届けてくれます。

 

DENON PMA-A110

2020年10月に登場しました。

価格(税込み)333,600円~

出力は80W+80Wです。

再生周波数帯域は5Hz~100kHz、アナログ入力系統は3系統、アナログ出力系統は1系統あり、中級機の中でもトップクラスの性能を誇ります。パソコンと直接接続できるUSB-B入力を搭載し、DACも搭載、ハイレゾにも対応(384kHz/32bit PCM、DSD11.2MHz)しており、レコードプレイヤーにも対応しています。

Bluetooth機能が搭載されていないのは、圧縮されていない美しい音を提供するためです。

低音から高音まで、力強く緻密な音を奏でてくれることでしょう。

 

marantz PM8006

2017年11月に発売されました。

価格(税込み)122,750円~

出力は70W+70Wです。

高いS/N比と低歪率を誇り、音の瞬発力と空間表現を両立しています。

ハイレゾには非対応ですが、美しい空間表現が得意で、キラキラとした音を再現することができます。アナログ入力は5系統、アナログ出力は1系統となっています。アナログ機の名機とも称される存在です。

 

LUXMAN L-505uXⅡ

2017年8月に発売されました。

価格(税込み)252,054円~

出力は100W+100Wです。

Bluetoothは非搭載で、ハイレゾには非対応ですが、上記のmarantz PM8006などと同様に、marantz ND8006のようなネットワークCDプレイヤーを接続することでBluetoothに対応することが可能です。

音質は色付けがなく、非常にニュートラルな音を実現しています。

原音に忠実で厚みのある音は、一言で美しいと言えるでしょう。

音楽を聴くならステレオアンプで

AVアンプでライブ映像などを楽しむのは良い選択ですが、CDを聴く際には音質の観点からステレオアンプを強くおすすめします。

ぜひ、ステレオアンプでの音楽体験を楽しんでいただきたいです。

使いやすいアンプとしてはプリメインアンプがあり、ここで紹介したものはすべて日本のメーカーによる製品であり、信頼性は非常に高いです。

Bluetooth搭載やハイレゾ対応のプリメインアンプも各メーカーから多く発売されています。

Bluetoothに未対応でも、DACを搭載しハイレゾに対応しているモデルも存在します。

私個人としては、アンプがBluetoothに非対応であればあるほど、ノイズが少なく美しい音を再現できると考えています。

Bluetooth機能が必要な場合は、ネットワークプレイヤーを別途購入して対応させることをお勧めします。

オーディオ機器の選択は難しいかもしれませんが、自分の好みの音を追求してみてください。素晴らしいオーディオライフをお楽しみください。

コメント

  1. 名無しさん より:

    中道なる講評かと。参考程はコレから先。

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