安易に買ってはいけないキャンプギア~キャンプ沼の世界へようこそ~ポータブル電源編

キャンプにおけるポータブル電源の必要性について考えてみましょう。

キャンプを楽しむ人々の中には、さまざまな意見やスタイルが存在します。自然の中で完全に身を委ねて、道具に頼らないキャンプを楽しむ方もいれば、電化製品をフル活用し、快適さを追求するスタイルの方もいます。どちらのアプローチも素晴らしいものであり、それぞれの楽しみ方があるのです。

今回は、楽しいキャンプを支える重要なアイテムであるポータブル電源について詳しくお話ししていきたいと思います。

キャンプ沼にハマること間違いなし!ポータブル電源の魅力とは?

ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いとは?

ポータブル電源とモバイルバッテリーは、いずれも家庭のコンセントがない状況で電気機器を利用するための給電装置ですが、その機能や特性には明確な違いがあります。これらは電気を蓄えておき、他のデジタル機器や電化製品に電力を供給する役割を果たします。

最近では、スマートフォンやタブレットなどの携帯デバイスの普及が進み、低価格で小型化されたモバイルバッテリーが多くの人に利用されています。

モバイルバッテリーはアウトドアシーンでも非常に役立ちますが、その一方で充電可能な時間や容量の制約、充電方法の制限から物足りなさを感じることも少なくありません。

そんな時に頼りにしたいのがポータブル電源です。

ポータブル電源は、モバイルバッテリーと比較しても大容量で高出力に設計されています。そのため、カバンに入れて持ち運ぶのは難しく、車に積み込んでキャンプギアとして運ぶのが一般的です。

ポータブル電源は用途が広いため、USB接続はもちろん、一般的な電化製品を接続可能なAC(交流)接続も備えています。また、車載利用を考慮したシガーソケット出力端子がある製品も存在します。

アウトドアにおける頼もしい味方!ポータブル電源の重要性

近年のキャンプブームの影響で、新たにキャンプを始めた方も多いことでしょう。かつてキャンプは主に夏のアウトドア活動と考えられていましたが、今では四季を通じて楽しむことが一般的になっています。

キャンプを始めた当初は、気候が良い時期を選んでいましたが、次第にキャンプの魅力に取りつかれると、寒い季節にもキャンプを楽しみたくなるものです。

私自身もキャンプを始めてから、徐々に冬キャンプの魅力に気づかされました。特に冬キャンプの最大のメリットは、蚊などの虫がいないことです。虫が苦手な私にとって、冬のキャンプは理想的な環境なのです。また、冬は台風やゲリラ豪雨も少なく、寒さを除けば比較的安定した天候が続きます。

体にカイロを貼り付けたり、アウトドア用のストーブを持参したり、大量の薪を使ってキャンプファイヤーを楽しんだりします。

火を焚いている間は快適ですが、就寝時には非常に寒くなることが多いです。そのため、冬場のキャンプ場を選ぶ際には、必然的に電源サイトが必要になってきました。寒い冬のキャンプの夜でも、電源があり、電気毛布を寝袋に入れておけば、温かく熟睡することができるのです。

しかし、そうなると選べるキャンプ場は限られてしまいます。

そこで、キャンプの楽しみをより広げるために、ポータブル電源を手に入れたくなるのです。

USB出力だけでなく、AC出力やシガーソケット出力も備えたポータブル電源があれば、まるで自宅のコンセントのようにキャンプサイトで電気を利用できます。電気毛布やヘアドライヤー、場合によっては電気ケトルやミニ冷蔵庫を使用することも可能です。

次に、ポータブル電源を選ぶ際に押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

ポータブル電源を選ぶ際に注意すべきポイント

電気容量

ポータブル電源を購入する際に最初に確認したいのが電気容量です。これは蓄電量とも呼ばれ、ポータブル電源自体に蓄えることができる電気の量(wh=ワットアワー)を示します。

容量が大きいほど、使用できる電気が増え、複数の電気機器を同時に動かしたり充電したりすることが可能ですが、同時に価格が上昇し、サイズも大きくなります。

出力ポート

出力ポートは、接続できるポートの種類を指します。基本的には、AC出力ポート、DC出力ポート(シガーソケット)、USB出力ポート(タイプA、タイプB)の3種類が装備されているのが一般的です。自分の使用目的に合わせて、どの出力ポートが多く搭載されているかを確認して選ぶことが重要です。モデルによっては、ワイヤレス接続が可能なものもあります。

定格出力とサージ出力

定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力を持続することができる電力の量を指します。電化製品にはそれぞれ「消費電力」があり、接続する電化製品の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えている場合、使用することができません。

サージ出力は最大瞬間出力とも呼ばれ、起動時に必要な電力値です。ドライヤーや電気ケトルなど、起動時に高い電力を必要とする電化製品を使用する際には、定格出力とサージ出力の両方が高い製品を選ぶ必要があります。

周波数

電気の周波数には50Hzと60Hzがあり、ポータブル電源と接続する家電の周波数が一致しないと使用することができません。ポータブル電源を購入する際には、どちらの周波数にも対応している製品を選ぶことが重要です。

サイズや重さ、高速充電の有無

容量が大きくなるほどサイズや重さも増加します。自分が使用したい機器の消費電力と、ポータブル電源の容量や重さ、サイズのバランスを考えて選ぶ必要があります。

最近では、ソーラーパネルで充電できるタイプのポータブル電源もあり、2泊以上のキャンプや災害時などに非常に便利な機能となります。

以上がポータブル電源を選ぶ際に注意すべきポイントです。

アウトドアの代表とも言えるキャンプは、日常生活から離れ、大自然の中で心ゆくまで楽しむことができる活動です。寒空の下で焚き火の炎を見つめながら、友人や家族と語り合う。澄み渡った空気の中で、無数の星々を眺める。都会では味わえない自然の静けさを感じることができるのです。

語り始めると、一晩中でも語り尽くせない魅力がたくさん詰まっているのがキャンプなのです。今回は、そんなキャンプをさらに充実させるためのポータブル電源についてお話ししました。

さまざまなメーカーから発売されているポータブル電源の中から、あなたに最適なものを見つけて、さあ、次のキャンプに出かけましょう。そろそろ、キャンプの魅力にどっぷりとハマる時期かもしれませんね。

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