「これ便利そう」「これがあれば家事が捗るな」といった言葉が思わず口をついて出てしまう、そんな魅力的な家電製品は、皆さんのご家庭にも一つや二つは存在しているのではないでしょうか。
店頭で実際に製品を見たり、自宅での使用シーンをイメージしたり、類似商品とじっくり比較したりして、慎重に選んで購入したはずのアイテムが、実際には全く使わなくなってしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際に購入したものの使わなくなってしまったアイテムについて、筆者の体験やインターネット上の声をもとにピックアップしてまとめましたので、ぜひご覧いただき、参考にしていただければ幸いです。
買って後悔したもの①衣類スチーマー
少し前にテレビショッピングでも頻繁に紹介されていた製品です。
このアイテムは、ハンガーにかけたままで衣類のシワを効果的に伸ばせる便利なグッズであり、アイロンがかけにくい素材や、ピンポイントでのシワ伸ばしに重宝するものです。しかし、実際に使ったユーザーからは「使い道が意外と少ない」「あまりシワが伸びない」といった意見も見受けられました。
筆者自身の経験からも、使い方が間違っていたのかもしれませんが、思ったほどシワが伸びなかったのが実情です。また、意外にも本体が大きくて扱いにくいという点や、アイロンのようにパリッとした仕上がりにならないため、特にワイシャツなどには向いていないと感じました。その結果、結局はアイロンを使うことが多くなり、衣類スチーマーはほとんど使用しなくなってしまいました。
買って後悔したもの②超音波洗浄機
この機械は、メガネや時計、貴金属類の洗浄に使えるとても便利なアイテムです。
水とメガネなど、洗浄したいアイテムを機械の中に入れてスイッチを入れると、超音波の微細な振動によって汚れが落ちる仕組みになっています。初めて使った際には、確かにメガネの汚れが浮き上がり、その効果に驚かされました。
しかし、樹脂製のメガネフレームに変更した後は、全く使用しなくなってしまいました。貴金属や時計をあまり持たない筆者にとっては、完全に無駄な存在となり、こちらもお蔵入りとなりました。貴金属や時計が趣味で多数お持ちの方や、金属製のフレームのメガネを使用している方にとっては、非常に有効活用できる製品だと思います。
買って後悔したもの③コーヒーメーカー
結論を申し上げますと、一人でコーヒーを飲む方や、ズボラな方にはあまり向いていない製品です。
筆者はコーヒーが大好きで、さまざまな銘柄を試して飲み比べを楽しんでいます。健康上の問題は別として、一日にかなりの杯数を飲むため、コーヒーメーカーで多めに淹れておけば手軽に楽しめるだろうと考えて購入しました。
ところが、家族の中でコーヒーを飲むのは筆者だけで、他の家族は全く興味を示しません。さらに、筆者自身がかなりズボラな性格で、細かい手入れが面倒と感じてしまうこともしばしばあります。そのため、コーヒーメーカーで多めに淹れても、保温し続けることで風味が損なわれ、飲みきれないことが多くなりました。また、細かいパーツのお手入れが煩わしく感じるようになり、最終的には一杯ずつドリップする方が楽で美味しいという結論に至りました。
ネット上でも「メンテナンスが面倒で使わなくなった」という意見を多く見かけます。家族でコーヒーを楽しむ方や、来客が多い家庭、またはこまめなお手入れが苦にならない方にとっては、コーヒーメーカーは非常に便利なアイテムだと思います。
買って後悔したもの④大きすぎる冷蔵庫
冷蔵庫の買い替え時には、サイズ選びが非常に重要です。
家族の人数に応じた冷蔵庫はもちろんですが、冷蔵庫を置くスペースや搬入・搬出のことも考慮する必要があります。特に賃貸の集合住宅に住んでいる方は、階段の踊り場での回転スペースや、玄関ドアのドアノブの位置などもきちんと確認し、玄関のサイズを測っておかないと、搬入や搬出の際に大変な思いをすることになります。
ここからは筆者の体験に基づいたお話です。筆者が冷蔵庫を買い替えようとした際、型落ちでひとつ前のモデルがかなり安くなっていました。「サイズが少し大きいかもしれない」と思いつつも、同タイプの新型と比べてかなりの割引価格だったうえ、他の家電とセット購入でさらに値引きされるという言葉に惹かれ、購入を決定しました。
サイズもしっかりチェックして購入したつもりでしたが、搬入時にドアノブが邪魔をすることが判明しました。賃貸マンションに住んでいたため、ドアのサイズが一戸建てよりも小さかったのです。さらに、当時の住居は3階にあり、急な事情からベランダや窓からの搬入もできず、業者の方にはご迷惑をおかけしてしまいました。
最終的には業者の方が試行錯誤してくださり、ドアノブの位置から下の高さが冷蔵庫を横に寝かせると通れることが分かり、無事に搬入することができました。これを読んでいる皆さんは、同じようなミスを避けることができるだろうと思いますが、高額な商品を購入する際には特に、自分が納得できるものを選びたいという気持ちが強くなると思いますので、細かい部分を見落とさないように、筆者の失敗談を参考にしていただければ幸いです。
買って後悔したもの⑤オイルヒーター
冬の北海道の木造住宅の1階に住んでいた際、オイルヒーターの柔らかな暖かさでは到底寒さに対抗できませんでした。
子どもも筆者もアレルギーを抱えており、温風のヒーターやエアコンでは埃が舞ってしまい、喉や鼻に良くないということで、慎重に検討を重ねた結果、デロンギのオイルヒーターを購入しました。
届いてすぐに設置して使い始めたものの、期待していたほど暖かくならないという印象を受けました。設定温度を上げても、木造住宅ではその効果が薄く、暖まりが不十分でした。また、電気代が急激に上がってしまい、部屋は快適にならないのに経費だけがかさむという残念な結果となりました。
結局、このオイルヒーターはそのシーズンだけ使用した後、部屋の片隅で眠っている状態です。引っ越しをしたこともあり、他の暖房器具を使用することで十分な暖かさを得られているため、今後も使うことはないでしょう。
オイルヒーターに関しては、ネット上でも「暖まらない」という意見が多く見られますが、鉄筋構造で気密性の高い住宅に住んでいる場合には、効果的に使用できるかもしれません。
まとめ
筆者の体験をもとに、ネット上の声も交えながらご紹介させていただきました。
どの家電も、正しい使い方をすると非常に便利なアイテムです。購入後に後悔しないためにも、購入前にはその使い方や使用頻度、本当に必要かどうかをじっくり考える時間を持つことが重要です。
しっかりと考えた上で購入するのであれば、きっと後悔することはないと信じています。
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