買ってはいけない小動物3選～小さくても大事な命～

昨今、ペットブームが加速しており、ペットに対する需要がますます高まっていると言われています。ペットの代表的な存在といえば犬や猫が挙げられますが、購入後に十分に世話ができずに里親に出されたり、最悪の場合には保健所に持ち込まれたり、路上に捨てられるといった残念な事例も増加しているようです。このような状況の中で、大型のペットである犬や猫以外にも、最近ではユニークな小動物の販売が増加しています。小動物はマンションやアパートなどの限られたスペースでも飼えるため、つい衝動的に購入してしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな小動物の中でも知識として知っておくべき情報や、購入を控えるべき理由について詳しくご紹介します。

飼うべきでない小動物

ハムスター

ハムスターは、最近に始まったわけではなく、かなり以前から小動物の代表格として知られている存在です。可愛らしい見た目のハムスターですが、実際には飼うべきでない理由がいくつか存在します。

私自身もハムスターを飼った経験があるため、この臭いの問題が最も気になる点だったと言えます。ハムスターは、ヒマワリの種や穀物を好んで食べるイメージが強いですが、実際には雑食性の動物です。つまり、彼らは人間のように様々な食べ物を摂取することができ、植物だけではなく昆虫などの肉類も食べることがあります。雑食性や肉食性の動物に共通する特徴として、強烈な臭いがあります。多種多様な食事をする生き物や肉食動物は、どうしても臭いが強くなる傾向にあります。そのため、特に臭いに敏感な方には避けるべき小動物の一つと言えるでしょう。

最近では、音が出にくい回し車なども登場していますが、夜中にうるさくて眠れないという方も多くいます。もし音が出にくい加工が施されていない回し車を使っている場合、夜行性のハムスターは夜中に活発に動き回るため、回し車を頻繁に使用し、その音がうるさくて耐えられないということがよくあります。真夜中に目が覚めることも頻繁に起こるでしょう。

以上のように、ハムスターについては主に飼わない方が良い理由を挙げました。もちろん、ハムスターも大切に育てれば、名前を呼ぶと寄ってくるほど愛らしい存在ですが、可愛さだけでは飼えないということもまた重要なポイントです。そのため、デメリットについても十分に理解しておく必要があります。

インコ

インコには多くの種類が存在しますが、ここではすべてのインコに共通する内容についてお話ししていきます。インコはペットショップで見ると、すり寄ってくるなど非常に可愛らしい存在ですが、意外と多くのデメリットも抱えています。その中でも特に注意が必要なポイントをいくつか挙げていきたいと思います。

放鳥とは、犬における散歩のような役割を果たします。しかし、犬の散歩のように外に連れ出す必要はありません。インコは室内で最低でも30分以上飛ばして運動させる必要があり、これは健康を維持するために必須のお世話の一部です。しかし、この放鳥タイム中にはインコたちがさまざまないたずらをすることがあります。例えば、インコには噛み癖のある個体がいて、その癖をしつけできなかった場合、様々な物を噛んでしまうことがあります。私が知っているケースでは、スマートフォンのケースがボロボロにされてしまったこともあります。

インコの寿命はその種類によって大きく異なりますが、一般的に有名なセキセイインコの寿命は約5年から8年とされています。この寿命は他のペットと比べると普通に感じるかもしれませんが、種類によっては20年、あるいは50年も生きるとされるものも存在します。そのため、長い間飼う覚悟が必要であり、軽い気持ちで購入するのは避けるべきだと思います。寿命が短い動物と比較すると、飼う上での負担が大きくなるポイントでもあります。

ウサギ

ウサギは幼稚園や小学校などでも飼われることが多く、非常にポピュラーな小動物ですが、実は意外にも多くのデメリットを抱えています。これからその点について詳しくご紹介していきたいと思います。

犬の散歩が一般的に知られているのと同様に、実はウサギも散歩が必要だということをご存知でしたか？ウサギもインコと同じように、毎日約30分ほど室内で散歩させる必要があります。そのうえ、ウサギは毛が生えているため、部屋中に毛が飛び散る可能性が高いです。毎日ブラッシングをしていれば多少は改善されるかもしれませんが、毛が飛び散らないようにするために徹底的にブラッシングするのはほぼ不可能です。そのため、アレルギー体質の方にはあまり向かない動物であるとも言えるでしょう。

最後に

すべての動物に共通するデメリットとして、命がある以上、必ず死んでしまうという現実があります。ペットを飼うと決めたのであれば、最後まで責任を持って世話をし、面倒を見続けることが基本的な原則です。世話をすることが面倒だと感じる時もあるかもしれませんが、その中で情が湧いてくることも多いです。そんな大切なペットがいなくなってしまった時には、計り知れないほどの悲しみを感じることでしょう。これからペットを飼おうと考えている方は、まずは世話が絶対に必要であること、そして最後には別れが待っていることをしっかりと覚悟してから飼うことをお勧めします。