買ってはいけないブロッコリー

買ってはいけないブロッコリーとは?

ダイエットにおいて強力な味方として知られるブロッコリー。この野菜は、生の状態だけでなく、便利な冷凍食品としても多くの場所で目にする機会が増えています。苦味や独特の癖がないため、子供たちも食べやすく、さらに高い栄養価が魅力とされています。

しかし、「ブロッコリーなんてどれでも同じでしょ?」と適当に選んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は選ぶべきブロッコリーと、購入時に注意すべきポイントについて詳しくお話ししたいと思います。

ブロッコリーとは

ブロッコリーはアブラナ科に属する野菜であり、一般的には菜の花と呼ばれる植物の仲間にあたります。私たちが普段食べている部分は花の蕾(つぼみ)であり、ビタミンCやビタミンKなどの栄養素を豊富に含む、栄養たっぷりの緑黄色野菜です。(引用元:農林水産省)

栽培期間は4月から10月まで、旬の時期は6月から10月と、秋冬の野菜として知られています。主な生産地は北海道で、国内出荷の約16%を占める生産量のナンバーワンです。

栄養について

ブロッコリーは、なんとなく栄養が豊富でダイエットにも適しているというイメージが強いですが、具体的にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?

茹でたブロッコリー100gあたりの栄養成分は以下の通りです。

●エネルギー 27kcal

●たんぱく質 3.5g

●脂質 0.4g

●炭水化物 4.3g

●食物繊維 3.7g

●ビタミンC 54mg

●ビタミンB群 0.27mg

●ビタミンE 2.1mg

●コレステロール 0mg

●カリウム 180mg

●マグネシウム 17mg

(引用元:文部科学省 日本食品標準成分表)

野菜でありながら意外にも高タンパクであり、脂質や糖分の代謝を助けるビタミン類など、ダイエットに必要な栄養素も多く含まれています。また、食物繊維も豊富で、肝機能や免疫力を高める効果があることから、老若男女問わず積極的に摂取したい野菜だと言えるでしょう。

食べ過ぎ注意?

これまでの説明で、ブロッコリーはメリットが多いことが分かりましたが、実は食べ過ぎることで体に悪影響を及ぼす可能性もあることを知っておく必要があります。

具体的には、消化不良・栄養の吸収障害・強い体臭といった問題が挙げられます。

前述の通り、ブロッコリーは他の野菜と比較して食物繊維が豊富ですので、食べ過ぎることで消化不良(腹痛や下痢など)を引き起こす場合があります。また、栄養の吸収障害が起こることもあり、栄養の吸収を妨げるためにも過剰摂取には十分注意が必要です

体臭や口臭が強くなる理由としては、ブロッコリーに含まれる「レシチン」や「コリン」といった成分が「トリメチルアミン」という臭い物質を生成するためです。この「トリメチルアミン」が発生すると、魚が腐ったような生臭い体臭や口臭が生じることになります。

とはいえ、適切な量を考慮した摂取であれば、体臭の心配はありません。ブロッコリーの摂取目安量は1日あたり100g程度とされています。他の野菜からも栄養素を取り入れつつ、1日あたり350gを目安にバランスよく食事を摂ることをおすすめします。

高カロリーのドレッシングやマヨネーズをかけると脂質を過剰に摂取してしまうため注意が必要です。味付けが欲しい方は、塩やノンオイル製品を選ぶと良いでしょう。

買ってはいけない?!ブロッコリーの特徴

スーパーでブロッコリーを選ぶ際には、できれば新鮮で良質なものを購入したいと思っている方も多いでしょう。ここからは、ブロッコリーを選ぶ際のポイントについて詳しくご紹介します。

避けるべきブロッコリーの特徴
  • 花蕾の表面がボコボコしているもの
  • 発育が不均一で、色合いが良くないもの
  • 黄色に変色しているもの(古くなっている可能性があるため注意が必要)
  • 茎にスが入って空洞があるもの
  • 茎の切り口が変色して乾燥しているもの ※紫色の場合は茹でると色が抜けるので安心してください!
美味しいブロッコリーの特徴
  • 熟度が高く、大きめのもの
  • 色が鮮やかで、濃い緑色のもの
  • 外側の葉がしっかりとしているもの
  • 花蕾が硬く、密集しているもの(引き締まって形の良いものが理想です)
  • 中央部分が盛り上がっているもの
  • 茎の切り口がみずみずしく、綺麗な薄緑色のもの

ブロッコリーは鮮度が落ちやすい野菜ですので、茎がしっかり残っているものを選ぶことで、少しでも劣化を防ぐことができます。より質の高いブロッコリーを手に入れたい場合は、スーパーだけでなく、産直市場なども覗いてみると良いかもしれません。

ブロッコリーの正しい保存方法

基本的に、ブロッコリーの賞味期限は冷蔵保存で約1か月冷凍保存で約2か月と比較的長持ちする野菜と言われていますが、消費に時間がかかる場合や、少しでも長持ちさせたい場合は冷凍保存が特におすすめです

【冷蔵保存と冷凍保存の違い】

冷蔵保存のブロッコリー

メリット:食感を保つことができ、栄養素を損なわない

デメリット:茹でる手間がかかること、保存期間が冷凍に比べてやや短い

冷凍保存のブロッコリー

メリット:解凍後すぐに使用できる、長期保存が可能

デメリット:解凍に時間がかかること、栄養素が減少する可能性、水っぽく感じることがある

冷蔵保存の場合 <用意するもの> キッチンペーパー、ポリ袋、ビンまたはコップ

  1. キッチンペーパーを湿らせます。
  2. 茎と花蕾をそれぞれキッチンペーパーで包みます。(ふんわり包む程度で大丈夫です)
  3. ポリ袋に入れ、ビンまたはコップに立てて保存します。

※寒さに強い野菜ですので、野菜室 < 冷蔵室での保存が推奨されています。

立てた状態で保存すると、花蕾に水が溜まらず、劣化を抑える効果があります。また、茹でた場合は痛みが早まるため、2〜3日以内に食べ切ることをお勧めします。

冷凍保存の場合 <用意するもの>鍋、ザル、キッチンペーパー、保存袋または保存容器

  1. 鍋に水を入れ、沸騰させます。
  2. 食べやすいサイズに切ったブロッコリーを入れ、30秒ほど茹でます。
  3. ザルにあげて水気を切り、粗熱を取ります。
  4. キッチンペーパーで優しく拭き取ります。
  5. 保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ入れます。
食感や栄養を保つために、あえて固茹でにします。ブロッコリーは冷凍すると花蕾が崩れやすくなるため、心配な方は保存袋ではなく、保存容器を使用することをおすすめします

解凍する際は、自然解凍でも、そのまま調理する方法でも可能です。ただし、解凍後の水っぽさが気になる場合は生のまま冷凍する方法を試してみると良いでしょう。生のまま冷凍する際は、小房に切ったブロッコリーを洗って水気を切り、それぞれラップで包んでから保存袋に入れて冷凍保存すればOKです。

※ビタミンCは水に溶けやすいため、調理の際はスープなどにして、水分ごと摂取するのが理想的です。

まとめ

今回は「買ってはいけないブロッコリー」について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ダイエットに適した優秀なブロッコリーではありますが、それだけでは不十分であるため、副菜などで他の栄養素も補う必要があります。バランスの良い食事を心がけ、健康的な体作りを目指していきましょう!

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