突然ですが、ウサギという動物は本当に可愛らしいですね!
その特徴的な大きな耳や小さなしっぽ、そしてふわふわの毛は、触れると心地よさを感じさせてくれます。
立ち耳ウサギとたれ耳ウサギのどちらも魅力的で、どちらを選ぶべきか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか!
そんな愛らしいウサギをこれから飼おうと考えているあなたにお聞きします。この文章を読み終えた後も、ウサギを飼いたいと思いますか?
1.ウサギを安易に飼ってはいけない理由
①ウサギはなつくのか?
最近、YouTubeなどでは飼い主に甘えるウサギの動画が数多く投稿されていますが、実際にはそれが全てのウサギに当てはまるわけではありません。
ウサギの愛情表現や性格は個体によって異なり、あまりスキンシップや抱っこを好まないウサギもいるのです。
ウサギを迎える前に、その性格を見極めるのはかなり難しいでしょう。
②ウサギの体調不良について
ウサギは鳴かないため、飼いやすいというイメージがありますが、実はそれは誤解です。
ウサギは行動によって自分の気持ちを伝えますが、体調が悪いときには周囲に感づかれないように隠す習性があります。骨が脆いため、骨折をすると最悪の場合、命に関わることもあります。
飼い主がその異変に気づいた時には、手遅れであることも少なくありません。仮に気づいたとしても、現在の日本の動物病院は犬や猫の治療が中心で、ウサギなどのエキゾチックアニマルに対応できる病院は非常に少ないのが現状です。
このため、ウサギを飼う前に、治療してくれる動物病院を事前に探しておくことが必要です。
③多頭飼い、猫、犬との相性の悪さ
ウサギは縄張り意識が強く、気性が激しい動物です。そのため、ウサギ同士でも喧嘩が絶えないことがよくあります。
また、繁殖力が非常に強いため、オスとメスを一緒に飼うと増えすぎて飼育が困難になるケースも見受けられます。
犬や猫と一緒に飼うことは、ウサギが食べられてしまったり、病気をうつされたりするリスクがあるため、あまりおすすめできません。
2.ウサギを飼う際のデメリット
①温度調節
ウサギは温度変化に非常に敏感な動物です。適温は18~24度程度とされ、このため冷暖房が必須です。
そのため、電気代や灯油代などはウサギを飼うための必要経費として考えておくべきです。
②エサ、牧草など
ウサギの食事は一日二回ですが、常に消化器官を動かしておく必要があるため、牧草をいつでも食べられる環境を整えることが重要です。
③歯が伸び続ける
ウサギの前歯は常に伸び続けるため、削るためのかじり木が必要です。さらに、壁や木製の家具、充電ケーブルなどもかじるので、注意が必要です。
④糞尿について
ウサギは好きな場所にトイレを設置すると、自然とそこにするようになります。しかし、糞を我慢することができないため、ウサギの周りには常に糞が存在することになります。
それを掃除するのは飼い主の重要な役割です。糞はあまり臭わず、すぐに乾燥するため片付けは楽ですが、尿は臭いが強く、カーペットにすると色が残ることがあります。また、雄は発情期に尿を飛ばす(スプレー行動)ことがあるため、対策が必要です。
⑤換毛期について
個体差はあるものの、ウサギにも春と秋の年に2回の換毛期があります。これが飼い主にとっては苦労する作業となることが多いです。
ブラッシングを嫌がるウサギもいるため、逃げ回ることもあります。抜け毛も多く、誤って吸い込まないように気を付ける必要があります。
ブラッシングを怠ると、毛球症と呼ばれる病気にかかる危険性もあるため、注意が必要です。ウサギはきれい好きで、毛づくろいをしっかり行う個体もいるので、気を配ってあげてください。
⑥避妊、去勢について
雌の場合、避妊手術を行うことで子宮の病気を防ぐことができ、雄は成長するとスプレー行動が抑制されます。
避妊や去勢手術の費用は、一羽あたり約2~5万円が一般的となっています。
⑦長期の旅行には行けない
ウサギをペットホテルに預けて長期間旅行に出かけることは、ウサギにとっては大きなストレスとなります。同様に、引っ越しなどの環境の変化にも非常に敏感です。できるだけ同じ環境で生活させてあげることが望ましいです。
⑧うさんぽ(外でウサギを遊ばせる)について
ウサギを外で遊ばせる「うさんぽ」は、できるだけ早朝に行うのが最適だと言われています。その理由は、天敵であるカラスやトンビがいない時間帯だからです。野生動物に襲われないよう、十分に注意してください。
まとめ
ウサギを飼う際の注意点やデメリットについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
もしあなたが本当にウサギを飼いたいと思っているのなら、これらの情報が参考になれば幸いです。
上記に挙げたことは、あくまでウサギの欠点に過ぎません。
ウサギとの生活は確かに大変な面もありますが、その分楽しいこともたくさん待っています。飼い主がウサギを幸せにするほど、ウサギはその愛情であなたを癒してくれるでしょう。ぜひこの記事を通じて見つけられなかったウサギの魅力を、自分自身で発見してみてください。
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