
年齢層の高い方々が、じっくりと香りや風味の深さを楽しむ姿が印象的な「ウイスキー」。
近年ではハイボールブームの影響もあり、さまざまな年齢層からの人気を集めるお酒となっています。
しかし、ウイスキーには多くの種類が存在し、ウイスキー初心者の方々はどれが本当に美味しいのか悩んでしまうことが多いでしょう。
モルトウイスキーやブレンデッドウイスキー、さらにバーボンウイスキーなど、味わいも香りも多様性に富んでいます。
例えば「サントリーの角瓶」は多くの人に知られており、ハイボールでお馴染みのこのウイスキーは、私自身も非常に好きな銘柄です。
ウイスキーを飲み始めてからは、以前好んで飲んでいた酎ハイでの晩酌は減り、甘さ控えめなスタイルにシフトしています。
そこで今回は、スーパーマーケットなどで手に入れやすいウイスキーの中から、購入して後悔することになる可能性がある銘柄を紹介したいと思います。
過去に購入した不味いウイスキーは、今でも残っている状態です。
そこで、後悔するウイスキーを「買ってはいけないシリーズ」に加えたいと考えています。

飲みやすく、初心者にもおすすめのウイスキーをそれぞれ5選ずつピックアップしました。
これからハイボールで晩酌を楽しみたい方や、ウイスキーを試してみたいと考えている方は、ぜひ購入時の参考にしてみてください。
ウイスキーは原材料表記に注意が必要!

まずはウイスキーを選ぶ際に、原材料表記に細心の注意を払ってください。
原材料はボトルの裏側に記載されているラベルで確認できます。
原材料に「モルト」と「グレーン」の2種類が表記されているものは、安心して購入できるウイスキーです。
この「モルト」と「グレーン」が記載されているウイスキーは、「ブレンデッドウイスキー」と呼ばれ、飲みやすくブレンドされたタイプのウイスキーです。
また、「モルト」だけのウイスキーは「シングルモルト」や「ピュアモルト」「モルトウイスキー」として知られ、原材料が「グレーン」だけの場合は「シングルグレーン」や「グレーンウイスキー」と呼ばれます。
「モルト」と「グレーン」はウイスキーの基本的な原材料と言えるでしょう。
ただし、市販のウイスキーの中には、原材料として「モルト」と「グレーン」以外に「スピリッツ」が表示されているものも存在します。

初心者の方は、「スピリッツ」が表記されたものは購入しないようにすれば大丈夫です!
スピリッツはウイスキーを薄めたようなものと考えてください。
スピリッツとは、蒸留酒全般を指す言葉で、具体的には「ジン」や「ウォッカ」、「ラム」、「テキーラ」などが含まれます。
「スピリッツ」が添加されているウイスキーは、風味が乏しく、ハイボールにしても満足感が得られないので注意が必要です。
避けるべきウイスキー

ここでは、買ってはいけないウイスキーの特徴を明確にまとめました。
・原材料に「スピリッツ」が表記されている
・基本的なアルコール度数が40%以下である
・ラベルに「Peat」の表示があるもの
ウイスキーに詳しくない初心者の方は、ぜひ上記のポイントに注意していただければ問題ありません。
特に、原材料に「スピリッツ」が記載されているウイスキーは全て避けるべきです。
これらはさっぱりした口当たりですが、価格が安いこともあり味わいが薄い印象があります。
また、基本的なアルコール度数が40%以下のウイスキーは、風味がなく、さらに安価なものは特に香りが感じられません。
ブレンデッドタイプのウイスキーで「度数37%」の激安商品も見かけることがよくあります。
たとえば、人気の「ブラックニッカ クリア」は、ブレンデッドタイプでその度数は37%です。
クセがなくさっぱりしていますが、ウイスキー本来の風味の良さが感じられず、物足りなさが残りますのでおすすめできません。
さらに、クセが強いウイスキーには、ピートが焚かれているものも含まれます。
ピートが使用されているウイスキーは、ボトルの裏やラベルの近くに“Peat”の表記があります。
スモーキーな香りは燻製や薬品のような印象があり、クセが強く飲みづらく感じる場合が多いので、できるだけ避けた方が良いでしょう。

ウイスキーに慣れると、自分の好みが明確になりますよ!
それまでの間は、クセが少なくスッキリとした飲みやすいタイプを選ぶことをお勧めします。
後悔するウイスキー5選

ここでは、購入すると後悔する可能性が高いウイスキーを紹介します。
これらの銘柄は、ネットでもその悪評が広まっています。
我が家には「合同酒精 香薫」と「サントリー ジムビーム」が、長い間残ったままになっています。
【後悔するウイスキー5選】
・宝酒造 キングウイスキー「凜」<セレクト>
・合同酒精 香薫
・トップバリュー ウイスキー
・サントリーウイスキー レッド
・サントリー ジムビーム
それでは、避けるべきウイスキーの特徴を詳しく見ていきましょう。
宝酒造 キングウイスキー「凜」<セレクト>

キングウイスキー「凜」<セレクト>は、宝酒造株式会社が製造するウイスキーです。
アルコール度数は37%で、原材料にはモルト、グレーン、ブレンド用アルコールが含まれています。
良い口コミもありますが、「ウイスキー特有のクセが少なく飲みやすい」という意見が多く見受けられます。
しかし、実際には味や香りがあまりにも乏しいと感じます。
原材料に「ブレンド用アルコール」が含まれているため、その割合が多いのではないかと考えられます。
ウイスキーとしての深い味わいを求める方には向かないウイスキーです。
合同酒精 香薫

香薫(こうくん)は、オエノンホールディングス株式会社のグループ会社である「合同酒精」が製造しているウイスキーです。
アルコール度数は37%で、原材料にはモルト、グレーン、スピリッツが含まれています。
安価な価格帯のため、ウイスキーを試してみようと思った際にうっかり手に取りがちです。
しかも「香薫」という名前は美味しそうに聞こえます。
しかし、原材料の欄を見ると「スピリッツ」が堂々と記載されています。
その影響か、味わいや風味が欠如している印象です。
サッパリしていると言えなくもないですが、何か物足りなさが際立ちます。
別名「地雷ウイスキー」と呼ばれることもあるほどです。
「凛」と同様に、「香薫」もクセがなく飲みやすいかもしれませんが、後悔しないためには避けるべきウイスキーです。
トップバリュー ウイスキー

トップバリュー ウイスキーは、イオントップバリュ株式会社のプライベートブランドのウイスキーです。
アルコール度数は37%で、原材料にはモルト、グレーン、スピリッツが含まれています。
発売前のモニターテスト結果では、87%の人が「美味しい」と回答したA判定のウイスキーとして紹介されています。
しかし、この結果を見て本当にそうなのか、私の味覚が間違っているのではないかと不安になります。
トップバリュー ウイスキーは、「ウイスキーが10%以上」「スピリッツが90%未満」という表記がされています。
これはつまり、1:9の割合で薄めているということなのでしょうか?驚きの事実です。
法律上は「ウイスキー」として販売することに問題はないのですが、実際には買ってはいけない部類のウイスキーです。
サントリーウイスキー レッド

ウイスキー レッドは、1930年に「サントリー赤札」として発売され、一時期製造中止となった後、1964年に再発売されたという歴史あるウイスキーです。
アルコール度数は39%で、原材料にはモルトとグレーンが含まれています。
ウイスキー レッドは、紹介する中では少々マシな印象があります。
地雷ウイスキーのリストに名前が挙がることが多いですが、それほど悪くない印象を持っています。
凛や香薫が強烈な印象を持っているため、ウイスキー レッドの味わいが相対的に美味しく感じられます。
ただし、人工的な芳香剤を思わせる香りと味の微妙なバランスがあり、好みが分かれるウイスキーです。
サントリー ジムビーム

ジムビームは200年以上の歴史を持ち、1973年以来世界で最も売れているバーボンウイスキーです。
アルコール度数は40%で、原材料にはモルトとグレーンが含まれています。
ローラのCMとコラボしたグラスが付いてくるため、ついつい手に取ってしまったウイスキーです。
「世界で売上No.1」と言われると、誰もが美味しいと感じるのではないかと思いますが…
バーボンに慣れている方には美味しいかもしれませんが、私自身は初心者のため、その味は非常に苦手でした。
ハイボールにしてもその香りには抵抗がありました。
ジムビームは歴史あるバーボンウイスキーですが、初心者の方には避けるべきウイスキーです。
初心者が選ぶべきウイスキー

初心者が購入しても間違いないウイスキーを、以下にまとめました。
・原材料は「モルト」と「グレーン」の2種類が表記されているもの
・基本的なアルコール度数は40%以上であること
・ピートが控えめなウイスキー
初心者には、クセがなく味わいや香りが優れたウイスキーが最適です。
安価なウイスキーの中には、クセがないだけでなく、味や香りも全くしない不味いものが存在します。
最初にそんなウイスキーを飲んでしまうと、「ウイスキーは不味い」と思ってしまい、その後好きになることは難しいでしょう。

最初のうちは、クセがなく基本的なアルコール度数が40%以上の「モルト」と「グレーン」の2種類の表記がされたウイスキーを選ぶことを推奨します。
ウイスキーの基礎知識として、世界の5大ウイスキーを紹介します。
【世界の5大ウイスキー】
ジャパニーズウイスキー | 日本人の好みに合い、飲みやすく、手に入れやすい |
スコッチウイスキー | スモーキーからフルーティまで、幅広い味わいを楽しめる |
アメリカンウイスキー | バニラやキャラメルのような甘い香りと深い味わいが特徴 |
アイリッシュウイスキー | クセがなく、すっきりとした味わいを求める方におすすめ |
カナディアンウイスキー | クセが少なく、軽やかでスムーズな飲み心地が特徴で、初心者やカクテルベースとしてもお勧め |
初心者でも美味しく楽しめるウイスキー5選!

初心者の方でも美味しく楽しめるウイスキーをいくつか紹介します。
・美味しさ重視の5選!
・飲みやすさ重視の5選!
・コストパフォーマンス重視の5選!
初心者がウイスキーを楽しむための基本は、まずクセが少ないことです。
好みにもよりますが、いきなりバーボンのようにクセが強いウイスキーを試すと、好き嫌いが明確に分かれてしまうことでしょう。
クセが少なく、スッキリとした飲み心地で風味もしっかりと感じられるものを選びました。
それでは、初心者でも美味しく楽しめるウイスキーの5選を見ていきましょう。
美味しさ重視の5選
味に定評のあるウイスキーを厳選しました。
サントリー響や山崎は、ジャパニーズウイスキーの中でも特に甘く、滑らかな味わいが高く評価されています。
カナディアンクラブはクセが少なく、軽やかなブレンデッドウイスキーで、初心者にとって非常におすすめの一本です。
苦みのあるビターなジョニーウォーカー ブラックラベル 12年は、少し慣れてきた頃にその美味しさを感じられるウイスキーです。
知多と竹鶴は、ジャパニーズウイスキーの中でも初心者でも美味しく飲める銘柄として知られています。

美味しいウイスキーから飲み始めると、ウイスキー晩酌の魅力に引き込まれること間違いなしです!
さまざまなウイスキーの異なる風味を楽しむのも素敵ですよ。
飲みやすさ重視の5選
スッキリとした口当たりで、クセがなく飲みやすいウイスキーを厳選してご紹介します。
飲みやすいハイボールとして名高い「サントリーウイスキー 角瓶」は、どのスーパーマーケットでも手軽に購入することができます。
同じくサントリーから販売されている「知多」は、味わいが良く、サッパリとした飲み口で初心者には非常におすすめです。
じっくりと味わいたい方には「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」もおすすめです。
誰でも飲みやすいウイスキーとして「カティサーク オリジナル」が知られており、個人的には「バランタイン ファイネスト」が特に好きです。

スッキリと飲みやすいウイスキーは、入門に最適です。
コスパ重視の5選
コストパフォーマンスを重視しつつ、美味しく楽しみたい方のために、コスパに優れたウイスキーを選びました。
毎日の晩酌において、コストパフォーマンスの良さは最も重要なポイントです。
今回は、価格が安いだけでなく、味にも定評のあるウイスキーを挙げました。
「安かったけれども美味しくなかった」という失敗は避けたいものですよね。

初めて購入するウイスキーは、小さなボトルから試してみることをお勧めします。
まずいウイスキーの消費方法

もしハイボールにしても不味かった場合の、まずいウイスキーの消費方法をいくつかご紹介します。
- 甘みのある炭酸飲料で割る
- バニラアイスに混ぜる
- カレーの隠し味に使う
- ウイスキー風呂にする
不味くてなかなか減らないウイスキーですが、捨ててしまうのはもったいないですよね。
そんな時には、あきらめずに上記の方法を試してみてください。
甘みのある炭酸飲料で割る
コーラやジンジャーエールなどの甘みのある炭酸飲料で割ってみることをお勧めします。
これにより、ちょっとしたカクテル感覚で楽しむことができます。
意外にもこの方法で飲めるようになるウイスキーが多く存在しているので、処分に困った際にはおすすめです。
中には、甘みのある炭酸飲料で割っても不味かったウイスキーもありましたが、一度試してみてください。

ジュース感覚で飲むことができるかもしれません!
バニラアイスに混ぜる
まずいウイスキーを直接飲むのではなく、バニラアイスに混ぜて楽しむ方法があります。
バニラアイスの甘さとウイスキーが絡み合うことで、高級アイスクリームのような味わいに変化します。
実は、バニラアイスとウイスキーの組み合わせは、デザートとして昔から人気があるのです。
チョコレートアイスに混ぜるのもおすすめです。
まずいウイスキーの消費に困った時は、ぜひこちらの方法を試してみてください。

アイスとウイスキーの組み合わせはとても相性が良いですよ!
カレーの隠し味に使う
カレーの隠し味として使うのも良いアイデアです。
ウイスキーはお肉を柔らかくする効果もあるため、一石二鳥です。
煮込むことで不味さが消え、ほんのりとした洋酒の香りが楽しめるカレーに仕上がります。
ウイスキーのアルコール分は煮込んでいる間に飛んでしまい、旨みだけが残り、風味豊かなカレーに変身します。
まずいウイスキーを処分する前に、ウイスキー入りのカレーをぜひ一度試してみてください。

ちょっと高級感のあるカレーが楽しめますよ!
ウイスキー風呂にする
最後の使い道として、ウイスキー風呂にするという方法もあります。
この方法なら、味わいを気にすることなくウイスキーの香りを楽しむことができます。
ウイスキーの香りには、森林浴と同等のリラックス効果があると言われています。
体も温まり、心身ともにリラックスできること間違いなしです。
また、ウイスキーの香りは男性ホルモンを分泌させ、やる気を引き出すとも言われており、気分を高める効果もあります。
二度と飲みたくないウイスキーを消費するために、ぜひ試してみてください。

ぽかぽかリラックスすることができますよ。
避けるべきウイスキーのまとめ

今回の「避けるべきウイスキー」の特徴を以下にまとめました。
・基本的なアルコール度数が40%以下である
・ラベルに「Peat」と表示されているもの
ウイスキーに詳しくない初心者の方は、まずは上記のポイントに気を付けておけば問題ありません。
【後悔するウイスキー5選】
・宝酒造 キングウイスキー 凜 セレクト
・合同酒精 香薫
・トップバリュー ウイスキー
・サントリーウイスキー レッド
・サントリー ジムビーム
この5つの銘柄は、私自身が消費するのに非常に苦労した銘柄です。
ネットの口コミでも有名ですので、ぜひ気を付けてください。
ハイボールにしても不味かった場合の、まずいウイスキーの消費方法を以下にまとめました。
【まずいウイスキーの消費方法】
・甘みのある炭酸飲料で割る
・バニラアイスに混ぜる
・カレーの隠し味にする
・ウイスキー風呂にする
口当たりがまろやかなブランデーと比較すると、ウイスキーはクセが強く、荒々しい印象を受けます。
自分好みのウイスキーを見つけるのにはかなりの時間がかかりました。
ウイスキーの晩酌に慣れてくると、ロックでちびちび楽しむことが、日々の終わりの至福のひとときとなります。
最終的に試行錯誤の末、最も美味しさとコストパフォーマンスに優れていると感じているのは「サントリー 角瓶」です。
自分にぴったりの美味しいウイスキーが見つかるといいですね。
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
コメント
好みの問題だと思うので 微妙なランキングですね
初心者全てがバーボン苦手だと決めつけるのはどうでしょうか
ジムビームより倉吉シリーズがヤバい
値段と味が釣り合っていないです
初心者はシングルより、ブレンデッドスコッチがいいと思う。ホワイトホース、ティーチャーズ、カティサーク選んでおけば外れない。
サントリー知多はアルコール臭が気になるので、美味いウイスキーとは言えないと思われる。また、サントリー角瓶は安いまずいの代名詞でレッドと大差ない印象です。