スキニーパンツは、そのデザインによって足を細く見せる効果があり、スタイリッシュに着こなすことができるアイテムとして多くの人に人気があります。
筆者自身も、スキニーパンツを活用してスタイルアップを図ろうと考えていましたが、ある時、スキニーパンツを履いていると足がつりやすくなり、その結果として非常に困惑することがありました。
当時、私の日常のスタイルは私服のボトムスに作業着という組み合わせで仕事をしていたため、頻繁に異なるボトムスを履き替えながら立ち仕事をしたり座り仕事をしたりしていました。移動の際に体勢を変えただけで、足の指がつってしまい、動けなくなってしまったのです。
その後、どのような条件で足がつりやすくなったのかを考察すると、いつも同じスキニーパンツを着用していた日だったことに気づきました。
さらに、スキニーパンツについて調査を行うと、「スキニーパンツ 危険」というキーワードが浮かび上がりました。そこで、今回は「スキニーパンツが引き起こす可能性のある健康被害」について詳しくお話しさせていただきます。
スキニーパンツが危険とされる理由
スキニーパンツは、その特性上、他のボトムスと比較して非常に細身にデザインされています。
そのため、長時間スキニーパンツを着用していると、脚が圧迫され、血流が悪化する可能性が高まります。
さらに、しゃがんだりすることで追加の圧迫が加わると、「急性コンパーメント症候群」と呼ばれる病気にかかる危険性が出てくるのです。
コンパーメント症候群とは、打撲や外部からの圧力によって筋肉やその周囲の膜に血液が滞留し、内側まで腫れ上がってしまうという恐ろしい疾患です。
海外の事例として、スキニーパンツを着用して引っ越しの手伝いをしていた女性がいました。彼女は食器棚の整理のために長時間しゃがんで作業をしていましたが、次第に締め付けを強く感じながらもそのまま作業を続けました。
数時間後、作業が終わるころに突然意識を失い、倒れてしまい、緊急搬送される事態に至りました。その時、彼女の足はパンパンに腫れ上がり、スキニーパンツが脱げないほどの圧迫がかかっていたのです。
搬送先での着脱時にはハサミで切る必要があり、ようやく解放されましたが、腫れはすぐには引かず、回復にはなんと4日間もかかり、ようやく普通に歩けるようになったのです。
このような状況は非常に恐ろしいものです。
さらなる危険性!長期間の着用がもたらす腰や下半身への影響
腰への影響
血流が圧迫されることで悪影響が及ぶのは、足だけに留まりません。
血流の悪化は、腰痛を引き起こす原因にもなり得るのです。
ある整骨院のウェブサイトでも、スキニーパンツのように締め付けの強い衣服が、腰や下半身にしびれを引き起こす可能性があると指摘されていました。
疲労感の増加
スキニーパンツを着用することで外からの圧がかかり、血液循環が低下しやすくなります。
これにより、筋肉への血流が悪化し、酸素の供給が減少することで疲労物質が体内に滞留しやすくなります。その結果、長時間スキニーパンツを履き続けることで、他のボトムスよりも脚が疲れやすく、むくみを感じやすくなります。
冷えの悪化
太ももからふくらはぎまでぴったりとしたスキニーパンツを穿くことで、足全体の血流が悪化し、冷えを感じやすくなるのです。
膝関節への影響
スキニーパンツのようなタイトなデザインは、足の可動域を狭めてしまいます。
その結果、足だけで歩く状態になり、体幹をあまり使用しない歩き方になってしまいます。可動域が狭い歩き方をすると、筋肉が十分に使われなくなり、関節周りの筋肉が減少し、膝に痛みを引き起こす原因となります。
感染症のリスク
特に夏場に女性に見られるのが、膣感染症です。
その原因は、スキニーパンツなどのぴったりとしたボトムスを穿くことで空気の通りが悪くなり、湿気がこもることで感染症が起こりやすくなることです。
スキニージーンズの選び方
このような危険性があると聞いても、たまにはスキニージーンズを楽しみたいと思う方も多いでしょう。
適切に選べば、スキニージーンズにはそんなに心配する必要はないのです。
では、どのようなポイントに気を付けて選べば良いのでしょうか。
試着して購入する
自分にフィットするスキニーパンツを選ぶためには、必ず試着してから購入しましょう。
重要なのは、あまりにもタイトすぎないサイズを選ぶこと(無理に小さいサイズを選ばないこと!)です。
・試着時にウエストが入っていても、お腹の肉が乗ってしまうとNGです。
・お尻が大きい場合、ポケットの位置が下がっていないかも確認しましょう。
・太もものサイドステッチ(縫い目)が広がっていないかどうかもチェックしてください。
試着室でしっかり確認してみてください。
ストレッチ素材を選ぶ
購入前に、ストレッチ素材かどうかを確認しておきましょう。
お店であれば、店員さんに伺うのも良いでしょう。
ストレッチ素材のスキニーパンツは、動きやすく、しゃがんだりすることが容易なため、冒頭で述べた「危険性」を軽減することが期待できます。
特に、足だけでなく股関節のストレッチも効いたスキニーを選ぶことで、足の可動域が広がり疲れにくく、むくみにくいという効果が期待できます。
試着室で実際に履いてみて、「しゃがみやすいかどうか」を確認することも重要です。
まとめ
今回の内容を通じて気づいたことは、筆者も試着をせずにインターネットで良いレビューを持つスキニーパンツを購入した結果、座りっぱなしや立ちっぱなしの作業環境で、さらに寒い場所だったために不快な症状が出やすかったのだと思います。
価格に惑わされるのではなく、自分の体型に合ったスキニーパンツを選ぶことの重要性を実感しました。
ストレッチ素材で締め付け感の少ない、立ったり座ったりが普通にできるスキニーパンツを選べば、それほど危険が及ぶことはないでしょう。
それでも、他のボトムスより圧迫感があることは否めないため、帰宅後にはマッサージを行ったり軽く叩いて血流を促すことをお勧めいたします。
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