最近、雨の日が増え、暑さを感じる季節がやってきましたね。そんな時に重宝するアイテムが汗拭きシートです。しかし、汗拭きシートにはたくさんの種類があり、どれを選ぶべきか悩むことも多いのではないでしょうか。出先でシャワーや洗面所がない場合でも、汗を拭いてさっぱりとした気分になれるのは嬉しいですが、直接肌に触れるものですので、使用する成分についてしっかりと理解しておくことが大切です。
汗拭きシートのほとんどはエタノール?
エタノールは手指の消毒などにも用いられるアルコールの一種です。このエタノールは常温で蒸発する特性があり、この蒸発を揮発と呼び、蒸発しやすさを揮発性といいます。揮発性が高いと、体から出た汗がエタノールと共に蒸発することで、ひんやりとした涼しさを感じることができます。
そもそも汗拭きシートの種類ってどれだけあるの?
パウダータイプ
べたつく汗をすぐにサラサラにしてくれるタイプの汗拭きシート、それがパウダータイプです。このタイプは、汗をシートで吸収し、同時にサラサラのパウダーを体に付着させることで爽快感を与えてくれます。ただし、多くのパウダータイプは香りがついているため、人工的な匂いが気になる方にはあまりおすすめできません。また、パウダーが肌に残ることがあり、白く残る可能性があるのも難点です。
体臭に対応するのは銀イオン入り
汗拭きシートで求められる効果は、汗をふき取るだけにとどまらず、汗の「臭い」を消すことも含まれます。そこでおすすめなのが、銀イオン(Ag+)が含まれているタイプの汗拭きシートです。銀イオンには、臭いの原因となる菌を殺菌することで消臭効果を持つため、このタイプを選ぶことで汗のべたつきだけでなく、体臭も抑えることができるのです。
敏感肌でも使えるアルコールフリータイプ
汗拭きシートを使用すると、スースーとした涼しさを感じることができますが、これはシートに含まれているアルコールが蒸発することによるものです。ただし、アルコールは敏感肌の人には適していないため、注意が必要です。肌に問題がない方が暑い夏の日に涼しさを求める際には、アルコール入りのものも効果的ですが、敏感肌の方にはあまりおすすめできません。
敏感肌の人はアルコールフリーを選ぼう
前述したように、汗拭きシートで涼しさを感じるのはエタノールの揮発性によるものですが、エタノールには殺菌作用もあります。このため、敏感肌の方が汗拭きシートを使用すると、肌に常在する菌を過剰に殺菌してしまい、肌荒れを引き起こす可能性があります。また、アルコール自体に敏感な方も、エタノールを含む汗拭きシートを使用すると肌荒れの原因となることがありますので、敏感肌の方はなるべくアルコールフリーの製品を選ぶことが賢明です。
番外編:メントール配合の汗拭きシート
ここでは、男性用の汗拭きシートなどによく見られるメントール配合の製品についてご紹介します。「なぜわざわざメントールを配合するのか?」と思われるかもしれませんが、実はメントールはアルコールの一種であり、歯磨き粉や湿布にも使用されるスースーする成分なのです。つまり、敏感肌の方が使用するとトラブルを引き起こす可能性があるということです。私の身内にもメントール配合の汗拭きシートを使用して肌がかぶれ、湿疹ができてしまったという体験があります。したがって、敏感肌の方は汗拭きシートにアルコールが含まれているかどうかをしっかりと確認することが非常に重要です。以上の4種類が主な汗拭きシートのタイプです。それぞれの特性を理解し、使用するシーンに合ったものを選ぶことが大切です。
その他の主な成分
先にご紹介した4種類の汗拭きシートについて知識を深めていただきましたが、アルコールが肌に悪影響を及ぼすことを知っている方は多いでしょう。しかし、それ以外にも毒性を持つ成分が使われていることをご存知でしょうか?それが合成界面活性剤などのさまざまな物質です。
合成界面活性剤
合成界面活性剤は多様な種類があり、その効果はタンパク質を変性させることで雑菌を殺菌する能力を持っています。そのため、肌が敏感な方がアルコールフリーの汗拭きシートを選んでいても、界面活性剤が含まれている場合、肌荒れを引き起こすことがあります。
最後に
以上、避けるべき汗拭きシートについてお話ししましたが、中には誤解されやすい情報もあります。乳化剤が体に有害だという情報が広まっていますが、実際にはそのようなことはありません。厚生労働省もその安全性を認めており、食品に使用される際には混ざりにくい物質を混ぜやすくする役割を担っています。最近では、商品の成分に注目が集まっているため、界面活性剤や香料、メントールフリーの商品が数多く登場しています。それぞれの状況に合った汗拭きシートを選択し、適切に使用することが最も重要と言えるでしょう。
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